旅するように学ぶ

仕事のこと、夫婦のこと、子育てのこと。日々感じたことや学びをつれづれと。

出産から2年、やっと産後が終わったと思えた日のこと。

産後の卒業

「産後」っていつまでの時期を指すのでしょうか。ママのみなさん、今は産後ですか?産後は卒業してますか?

 

息子は2歳半になり、私は産後2年半になりました。そして、2年半たってようやく最近私は「産後を卒業」することができました。

 

産後っていつまでなの?

産後ケアの第一人者でもあるNPOマドレボニータでは

・出産

・産褥期(-1ヶ月)
・リハビリ期(2−6ヶ月)
・社会復帰期(7−12ヶ月)

 と定義をしています。

MadreBonita

だいたい出産から1年くらいが産後ケアの対象のなるようですね。

 

私が「産後」を引きずっていた理由

私が職場復帰をしたのは産後7ヶ月、なんとなくその頃に私は産後が終わったように思っていました。仕事を再開し、社会復帰したからもう産後ではないと思っていたんですね。

 

 でも実は自分でも気付いていなかったけれど、私は産後をずっと引きずっていたのです。

 

マドレボニータの定義でいうと産後7~12ヶ月の社会復帰期。ここで私は社会復帰を果たしたわけですが、産後の社会復帰はとてつもなく大変でした。

社会復帰という言葉を聞くと、なんとなく元の場所、環境に戻るというイメージで、私も元の会社に復帰をしました。

しかし、子どもをもって働くということは、独身時代の働くこととは同じではなく、復帰というよりは、生活や働き方をゼロから立て直すという感覚に近いです。

私は復帰と同時に異動、さらに半年後に新規事業に異動となったため、職場の人間関係や職務上の知識習得も必要となりました。

私は初めての子育てしながらの生活に試行錯誤しながら、ワーキングマザー的な働き方へのシフトをしつつ、新しい職場と業務への対応をしていたわけです。

 

結果として、夫にはだいぶサポートしてもらうことになりました。物理的に必要なインプットの時間として休日に1人の時間をつくってもらったり、精神的にも話を聞いてもらったりだいぶ助けられてました。このサポートがなかったら、確実につぶれてたと思います。

 

産後を卒業したと思えた時

そんな中、最近夫が新しいチャレンジをすることになりました。夫のチャレンジを応援できるかな?サポートできるかな?と考えた時にやっと、職場復帰をしてからずっと夫に支えられたバランスの中で働いてこれたことに気が付きました。そして、そうか私は産後を卒業できてなかったと認識したのです。

 

夫のチャレンジを応援するには、まず自分の足で立って働くこと、その上でふたりで協力して子育てをしながら働いていくチームとして取り組んでいくことだなと思うようになりました。

この他にもいくつかの出来事が重なり、産後を卒業しようと思ったのです。

 

 

出産から2年半。職場復帰から2年弱。

この期間は、

私が新しい「母」というアイデンティティーをようやく咀嚼して飲み込むのにかかった時間。

私が母となって働くことへの葛藤の(きっと1つ目の)壁を乗り越えるのにかかった時間。

私たち夫婦が、親としての役割が増えたことで新しい生活と関係性を築くのにかかった時間。

なのだと思います。

 

新しく家族が増えたことで、価値観や考え方や関係性や生活、働き方、そんな様々なものたちをバージョンアップさせたりリニューアルさせたり、そんなことに試行錯誤して、ようやくしっくり落ち着くところに落ち着いた、そんな感覚。

 

夫婦どちらかの状況がかわったり、息子が成長する中で、これからもバージョンアップしていくことはあるのだろうけれど。

 

でもまずは、今やっと一段落というところまで、やってこれたことになんだかホッとしているし、この大きな変化を家族で一緒に乗り越えられたことは大きな財産なのではないかと思っています。

 


f:id:rai527:20161004175314j:image

follow us in feedly