FacebookのCOO シェリル・サンドバーグさんの「リーン・イン」。発売後は、だいぶ話題になり、少し前に旦那さんの訃報もありました。1年くらい前に読んだ本ですが、5月に異動になり、仕事へのスタンスや働き方に少し悩んだこともあり、読み返しました。
本の中で、心に響いた部分の抜き出しで備忘録として残しておきたいと思います。最初に読んだ時もでしたが「キャリアは梯子ではなくジャングルジム」というのは、よい例えだなぁと思っていて、子どもがいない同僚に比べ、働くことに制限のあるジレンマに陥った時、ジャングルジムを思い出します。
仕事やキャリアについての部分で印象的だった部分。
・キャリアは梯子ではなくジャングルジム
ー上るだけでなく自由な回り道の余地がある
ーてっぺんに行く道筋は1本ではなくいくつもある
ーてっぺんにいる人だけでなく大勢が素敵な眺望を手に入れられる
・キャリアプランは的を絞りつつ、柔軟でいる方がいい
同じ方向を持つ、遠い夢と18ヶ月プランを同時に持っておく
・18ヶ月プラン=仕事上の達成目標+新しいスキルの習得
今足りないのは何か?を自分自身に問うことが大切
・仕事を決める時の基準は潜在性=成長可能性
改めて読んでみて、ジャングルジムの概念や、キャリアは的を絞りつつ柔軟でいるというスタンスは、プランドハップンスタンスセオリーに近い感じがしました。キャリアは、諦めなくていい。いい感じに肩の力を抜いて、でもチャンスをつかめる準備はしておきたいものです。
tabisuruyonimanabu.hatenablog.com
家事・育児やパートナーシップについての部分で印象的だったこと。
・管理者然としてふるまう妻は、より協力的なアプローチを取る妻に比べ週に5時間余計に家事育児を引き受けている
・バランスを保つコツは、コミュニケーションをとること、嘘をつかないこと、寛大であること。完全に対等な分担は決めるのも維持するのも難しい。2人の間でふりこが振れたり戻ったりすることでよしとする。
・母親にとって罪悪感のマネジメントは、時間マネジメントと同じくらい重要である。
罪悪感のマネジメントって、あまり意識がなかったけど、これすごく大事だなぁと思います。罪悪感から、なにかを無意識に諦めてしまうことってある気がするから。どうやってマネジメントするのか、という部分はいろいろ実践してみたいなと思いました。
最後のメッセージ。
FacebookでCOOを務める著者のような人でも、同じように悩み、葛藤していろんな選択をしているんだと思うと、勇気をもらえるなぁと思います。
・いつも心は平静だとか、どの瞬間も集中しているなどと言える日はきっと永遠にこないだろうと思う。そういう理想の状態にはほど遠い。それでもすべてをこなせる人はいないのだと思いだし、自分にとって家では何が一番大切か、仕事では何が最優先かを見極められれば、いくらか心は穏やかになる(中略)完璧を目指すのはやめ、持続可能で実現可能な目標を立てよう。「すべてをこなせるだろうか」と悩むのをやめ、「自分と家族にとって一番大事なことをできるだろか」と問うことだ。
リーン・イン、仕事と子育ての両立に悩んだ時に、定期的に読み返したいと思った1冊でした。
LEAN IN(リーン・イン) 女性、仕事、リーダーへの意欲
- 作者: シェリル・サンドバーグ,川本裕子,村井章子
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2013/06/26
- メディア: ハードカバー
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