旅するように学ぶ

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育休から職場復帰1年、「仕事を効率化する」ことの罠

気が付けば育休から職場復帰をして1年1ヶ月がたちました。あっという間のような気もするし、なんだか遠いところまでやってきたような気もします。

これからも続くワーキングマザー生活を考えるとたったの1年ではあるけれど、1年たった今だから感じることもあるだろうと思うので少し振り返っておきたいと思います。


効率化の限界

ワーキングマザーの働き方みたいな本を読むと、だいたい書かれているのが「効率」をあげて、短い時間で成果を出すという話です。

残業しないで1年働いてみて、「効率」は必要だけど、効率化には限界があるし、ひとりで効率化していても、長時間労働がんばってるぜ派の人からすると早く帰るんだから必死にやって当たり前くらいの感覚、効率化だけを追い求める毎日が続くと疲弊してしまいそうだなと思います。


時間制約があるからこそチームの意識をもつ

1年残業をしない働き方を模索する中で私が感じた、時間の制約がある人が、成果を出しつつ、同僚から理解を得て働くために、1番大切なこと。それは、「チームの意識」をもつことです。

1.チームの効率化を図る


チームの意識をもって、まずやるべき1つ目のことは、チームの効率化を意識することです。

先ほども書いたように、個人の仕事の効率化には限界があります。そこの職場で働くのが半年~1年くらいであれば、効率化を進めていくことで、一定の成果は出せるでしょう。

ひとりで効率化をしてなんとか早く帰り続けたとしても、みんなが残業していて、帰りにくい雰囲気はなくなりません。その状況が続く限り、必死に時間と戦い、効率化していくしかないと、疲れてしまいます。

また、仕事というのは一人で完結するものではありません。18時退社を基準にしている人と21時退社を基準にしている人、そもそも退社時間を決めず来たものに対して仕事をしている人では、時間の感覚やイレギュラーのリスクヘッジの基準が違います。

自分は効率化をして細かく前倒しをしてスケジューリングをしていても、そうやって仕事をしていない人から突然急な仕事をふられるなど、巻き込まれて帰れなくなるということは普通にあります。

だからこそ、自分の仕事だけでなく、チーム全体の効率化を考えた行動をし、チームのみんなが早く帰れるような状況を目指すことが理想です。

2.チームの成果に貢献する

2つ目に考えたいことは、チームの成果にどう貢献できるか?です。

自分の仕事を効率化するということは、結局「時間を短縮させる」ということ。時間に制約がある人が、時間に制約がない人と「時間」という同じ土俵で戦っても、これまた勝ち続けるのは大変です。

そもそも、この「時間制約ない人に負けないように成果を出す」という視点をやめましょう。

時間に制約があろうとなかろうと、同じチームのメンバーなので、考えるべきは、「チームの成果」です。自分が得意なことや他のメンバーより優位性があるポイントを見つけて貢献することで、「時間」という土俵から抜け出すことができます。

「チームの効率化を目指す」ということも、自分の効率化のノウハウをチームに広げるという得意を生かした貢献の形です。

残業をしない選択をし続けるハードル

残業をしないこと自体は、工夫をすることで実現可能だと思います。
だけど、残業しないことを選択し続けることの一番の壁は、残って働く人達への申し訳なさやなんとなく早く帰って悪いなという罪悪感です。

残業せず帰ることは毎日覚悟を問われるので、精神的にハードルが高いのです。男性の育休や定時退社のハードルもここに課題があると思います。

だからこそ、自分の効率化だけでなく、
・自分が時間とは別の軸でチームに貢献できていると思えること
・チーム全体の効率化で帰りやすい環境をつくること
この2つによって、残業しない選択のハードルを下げることが、長期的に残業をしないで働き続けることにつながるのだと思います。


とはいえ、先月はあとちょっとだけという気持ちで残業をしてお迎えに遅刻してしまったりもしましたし、残業できればもっとできることあるのにとか、思うこともありますが、それでもやっぱり保育園に迎えに行けばもっと早く迎えにきてあげられたらと思います。

毎日心揺れ動いているけれど、それでも今日より明日の方が楽しくなるように工夫を続ける、仕事を楽しむ、そんな姿を息子に見せられたらいいなぁと思います。

公園に向かっているのに、道に落ちてる葉っぱが気になる息子。いっこうに公園にはたどり着けなくて効率は悪いけど、寄り道の中に発見もあるよねと教えてもらいました。

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