イヤイヤ期についてネットで調べてみると、子どもの発達の段階の1つで必要なもので、言葉の発達がまだ未熟でうまく気持ちを伝えられず、イヤイヤするのかという話がよくあります。
たしかにそうで、息子はなにかを私たちに伝えてくれるとき、とても一生懸命考えてお話をしてくれています。
でも、子どものイヤイヤは、ほんとはそれだけが原因ではないんじゃないかと最近思っています。
2歳から3歳のいわゆる魔の2歳児、イヤイヤ期の時期は、歩き、言葉が出で、言葉のキャッチボールができ始めます。赤ちゃんを卒業して、もう子どもだねなんて思い始めます。
親にとっては、ぜんぶお世話をしていた赤ちゃんだった子どもと、会話らしきものができる、というのは本当に大きな変化なのです。
今、振り返ると、ここが1つのターニングポイントだと思います。
なんとなく会話ができるようになると、親はうれしくてどんどん会話をしようとします。
そして、会話できることが増えてくることで、無意識に、「言葉」でのコミュニケーションが中心にかわるのです。
話せるようになるまでは、泣いていても、抱っこして、よしよし、って言っていたのに、言葉を話すようになると、つい「どうしたの?」と説明を求めてしまったり「もう寝る時間なんだからおもちゃは片付けるんだよ」って説明したり。
子どもの言葉の発達のスピード以上に、親が無意識に、説明すればわかるだろう、と思ってしまうのです。
もちろんこのくらいの年齢になると、子どもは親の話している言葉は、親が思っている以上に理解していると感じる瞬間も多くあります。
しかし、言葉を理解できても、理屈を気持ち的な面で理解し、自分の気持ちを言葉で表現することは難しい。
ここに親の「わかるだろう」「わかってほしい(しつけてきな意味でも)」という期待と、子どもの「まだ言葉にできない」というギャップが生まれ、子どもの目線でみると「パパママが気持ちをわかってくれない」となる。
そんな風に感じることが、イヤイヤ!となっているんじゃないか、と息子をみていてそんな風に感じています。