旅するように学ぶ

仕事のこと、夫婦のこと、子育てのこと。日々感じたことや学びをつれづれと。

ワーキングマザーには「働く意欲」よりも必要なものがある

 この前、ワーキングマザーの働く意欲について記事を書いた。

 

その時に「そもそも意欲って必要?」ということも少し書いたのだけど、その後に茂木健一郎さんのこんなブログを読んで、あぁなるほどなと思ったので書いてみたい。

 

lineblog.me

 

 

さまざまなことを続けるのに、必要なのは「熱意」や「やる気」ではなく、「習慣」であるということを今一度確認したい。

私は、朝起きたらすぐにその日にやるべきことを始めるけれども、別に、気合を入れて、「よしやるぞ」とやるわけではない。むしろ、気分としては「フラット」であり、「静かな湖」に近い。淡々と、やるべきことを、障害をできるだけなくして続けていく。そのような時に、熱意ややる気というものは、むしろ、邪魔になるように思う。

 

 

やる気がないと悩んでいる人たちの多くに必要なのは、実は「やる気」ではなく、淡々と続ける「習慣」だと思う。 

 

習慣の人、イチロー

これを読んで思い出したのは野球のイチロー選手だ。

イチロー選手のすごさは、もちろん努力して結果を出し続けていることなのだけど、やはり「習慣」にする力がずば抜けてあって、その積み重ねが今のイチロー選手をつくっている。

この試合のため、ではなくて、きっともっともっと長い目で野球選手としての高みを目指していると思うのだ。

 

私がずっと早起きできなかった理由

続けることというのは、実に難しい。

私は学生時代からずっと早起き生活に憧れて早起き(といっても6時とかだけど)にチャレンジしては何度も挫折した。

だけど子どもが生まれて生活を見直し、息子と一緒に9時過ぎに寝るようになったら6時なんて当たり前、目覚まし時計がなくても5時くらいに起きられることも増えた。

 

何が言いたいかというと、「早起き」もやる気ではなくて、仕事を終える時間を早くする習慣、体のつかれをためない習慣、早く布団に入る習慣、そんな日々の習慣の末に生まれた習慣だということ。

逆に生活の中に習慣として根付くとそれを崩すことの方が難しくなる。

日々静かに淡々と早起きをする、ただそれだけのこと。

 

でも、何度も早起きにチャレンジしていた昔の私は、目覚ましの回数を増やしたり、目覚まし時計を置く場所を布団から遠い場所にしてみたり、ただ気合いで早起きしようとしてうまくいかなかった。

 

今ならよくわかる。当時は夜遅くまで働いていて家に帰ってきた時はくったくっただった。寝るのも日付が回ってからだったから、そもそも私には憧れの早起きよりも睡眠時間が必要だったのだ。

そんなのうまくいきっこない。

 

気合いと習慣と仕事

きっと仕事も同じ。

ワーキングマザーになって一番変わったのは毎日限られた時間しか働けないからこそ、毎日ベストなパフォーマンスを発揮すること。

 

寝不足で午前中はちょっとのんびりペースにして午後からペースあげて残業して取り戻そうとか、今日はちょっと気分が乗らなかったから明日残業してやればいいやというわけにはいかない。

 

ペースをあげようと思ったお昼過ぎに、保育園からのお迎えコールがきて帰らなければいけないかもしれないし、今晩子どもが熱を出して明日は会社を休まなければいけなくなるかもしれない。

 

子どもが生まれてからは、仕事を先送りにすることはできないのだ。

 

会社にいる間、どの瞬間も少しでも仕事を前に進められるようにする。それが働く親のリスク管理的な姿勢なのだと思う。とはいえ、心も体も日々変化する。

 

長期的な視点でパフォーマンスを落とさないこと

常にパフォーマンスを発揮することは、つまりはパフォーマンスを落とさないようにすること。

 

パフォーマンスを落とさないためには、長期的な視野で仕事と自分のコンディションを考える必要がある。

 

睡眠時間をしっかりとる習慣も

寝る前にストレッチする習慣も

毎日その日のタスクを整理する習慣も

タスクにかかった時間を記録する習慣も

ルーチンのタスクを自動化したり標準化する習慣も

週末に1週間の振り返りをする習慣も

私にとっては、長期的にパフォーマンスを発揮し続けるための工夫なのだと思う。

 

 

今日も明日も明後日も、1ヶ月後も1年後も、よいパフォーマンスを発揮するために、必要な習慣はなんだろう?

 

今週末はそんなことを考えてみたい。

 


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 雪だるまー!と大興奮だった息子さん。

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