旅するように学ぶ

仕事のこと、夫婦のこと、子育てのこと。日々感じたことや学びをつれづれと。

夫婦関係は、万年筆のようなものなのかもしれない

来月から夫のキャリアチェンジにより、生活リズムが変わる我が家。そのため、有給をつかって夫婦会議を開くことにした。

 

そんな話をしている中で、すごく我が家らしいなと思ったのは危機管理として「お互いのコンディショニングチェック」をツールとして導入することを決めたことだ。

 

コンディショニングチェックは、産後の育児日誌の時にもやっていたお互いの体の状態と心の状態を晴れ、曇り、雨でチェックして、一言書くというもの。

これによって、自分の状態と相手の状態に早めに気づいてケアや対処することができる。

 

私たちがなんでこんなめんどくさいことをするのか。その理由はもう7年か8年前にまで遡る。

 

私たちは結婚前の交際期間に「別れの危機」を経験した。付き合って1年くらいのよくあるちょっとしたすれ違いが積み重なったどこにでも転がっているようなありふれた別れの危機である。(それを引き起こした原因のひとつは夫のブラック残業だったけれどその話は置いておこう)

 

その危機を話し合いで乗り越えたことが今の私たちが夫婦のコミュニケーションを大切にすることにつながっているのだけど、その時に学んだもうひとつの大切なことが「夫婦関係はメンテナンスしないと悪くなる」ということだった。

 

一般的なイメージとして、夫婦関係というのは結婚してすっごくよくなるとまでは言わなくても、まぁそのまま老後までゆるやかにキープもしくは右肩上がりになるように思われているのではないだろうか。

そして、大きなマイナス、例えば浮気とか不倫とかみたいな事件が起きるとダメになるみたいに捉えがちだ。

 

でも、夫婦の「関係性」が突然ダメになるということはきっとほとんどない。浮気発覚というのはひとつのキッカケにすぎず、ふってわいたかのように突然告げられる熟年離婚のよつに、そこに至るまでに夫婦の関係はじわじわと変化しているのだ。

 

夫婦関係はこの例えに当てはめてみるとわかりやすいかもしれない。

 

つまり、ちょっとした不満や不安、すれ違いなどについて小さなことだからとお互いに「0.9」の状態をずっと続けていると、知らぬ間にふたりの間の距離が離れていき、気付いたらすっかり気持ちや関係が変わってしまっていたということが起こってしまう。

 

「関係性」というものは生物で、変化するのが当たり前。

だから、定期的にメンテナンスをして関係性をよくするという行動が必要なのだ。懐中時計や万年筆のように、ほうっておくと動かなくなり、機能しなくなってしまう。

 

私たち夫婦が、定期的に夫婦の時間をつくり話をするようにしているのは、マイナスがたまって0.9とかになっているものを定期的にゼロにリセットするため。ゼロに戻せてほんの少しでもプラスに振れることができたら御の字だ。

夫婦の時間は、夫婦関係をよくするためではなく、悪くしないために必要な時間だと思っている。

 

生活の変化、新しい環境というのはストレスがかかる。そして、夫の勤務時間が変わることで平日に話ができる時間が減ってしまう。だから、今回の夫のキャリアチェンジというイベントは、大きなマイナスに振れるリスクがある。

 

そこで、関係性が大きく悪くなる前に気づけるようにするというのがコンディショニングチェックの役割になる。

昔は交換日記的にノートに書いていたのだけど、子育てしているとゆっくりと相手にお手紙を書く時間はない。

 

だから、さっと天気に○をつける。余裕があれば、「最近、仕事が忙しい」とか、「食器洗っといてくれてありがとう」とか「トイレの電気ちゃんと消して」とか、小さくても言いたいことを伝えることが、マイナスをため込まないことにつながるんじゃないか。

そんな風に考えている。

 
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