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旅するように学ぶ

仕事のこと、夫婦のこと、子育てのこと。日々感じたことや学びをつれづれと。

「企画」という仕事に必要なたった1つのこと

えらそうなタイトルをつけていますが、企画をつくるノウハウの話ではありません。企画ビギナーの私が、企画をつくれと言われた話です。

 

「企画」というものは、生活の中にも仕事の中にも溢れている。

例えば子どもの誕生日をどんな風にお祝いしようかというのは誕生日の企画だし、お客さん向けにキャンペーンをしようというのも企画です。みんなが無意識にやっていることの中に「企画」という要素はたくさんあるのだ。

 

それなのにそれが「企画という仕事」になった瞬間に、なにから考えたらいいんだろう、なにも思い浮かばない、と固まってしまう。(あれ?もしかしたら私だけ?)

 

そもそも企画ってなんだっけ?

なんかいいフレームワークあるのかな?

なにを考えたらいいんだっけ?

 

上司から「3つ企画を考えてきて」と言われたその日から、私は無限のお悩みループにはまってしまっていた。

 

朝目が覚めてから布団から出るまでの間、通勤電車、仕事中に立ち上がってコピーを取りに歩いてる時、夕飯の準備をしながら、息子の寝かしつけをしながら、なんなら夢の中にまででてくるくらいずっと考えていたけど、アイデアのしっぽみたいなものすら掴めそうにない。やばいなー来週の会議休みたいなという気持ちもよぎる。

 

このままだと間に合わないと、とりあえずお気に入りの万年筆を手に取り、ノートに向かうものの真っ白なままのページ。

 

やばいやばい。何か書かなくちゃと、企画のテーマ的なものを書いてみる。そこから、思い付いた言葉を書いていく。

 

1ページ埋めてみて、絶望的な気分になる。

いろいろ出してみたものの、全然おもしろくないものばかり。これは出せない。

出してもボツにされるだろうな。ちょっと想像するだけでなんて言われるかわかる。「ふつう、だね」って言われるだろうな。

 

おもしろい企画がつくりたい。

ヒットする企画がつくりたい。

でも、いくらノートを見てもヒットのかけらすら見えてこない。私には向いてない気がする。うじうじ考えているうちにどんどん時間はなくなっていく。〆切からは逃げられない。

 

おもしろくなくてもいいから、数で勝負しよう。一発でおもしろい企画を出すみたいな芸当は今の私にはさっぱりできなそうだ。そうなったらたくさん作ってみるしかない。

 

思い付いたアイデア、派生したキーワード、ネットで気になった企画を書いた。ノートに何ページも何ページも書いた。いまいちだなぁ、おもしろくないなぁ、現実的ではないなぁ、そんな風に自分で検閲してしょんぼりする気持ちを味わいながら、とにかく書いた。

 

 とにかく出してみたけど、やっぱり全然おもしろくない。絶望的に発想力がなさすぎる。自分にセンスがなさすぎてへこんだ。そして、こんなことを繰り返している間にあっという間に〆切前日になった。

 

このいけてないアイデアの中から3つ。。内容がしょぼすぎるから、みんなの3倍で10こ企画出そう。そう決めて別の少し大きめのノートに手書きの企画書を書いていく。

 

 1つ選んで、企画のざっくりした概要などを少しだけ具体化していく。10回繰り返すうちに、これはこれとまとめてみるといいかもしれない。これは論点をひっくり返してみた方がいいかもしれない。これは、あのテレビ番組っぽい仕立てにできるかもしれない。

そんな風に肉付けしていく作業になり、なんとなく10個、企画らしきものができた。手書きで書いたそれを今度はパソコン開いて資料にする。その過程で、この要素足してみてもいいかも。この要素が足らないなと追加でリサーチしたり、これはあんまり現実的じゃないかもと気づいたりもした。

 

それでもなんとか、〆切までに10個。企画書というのはおこがましい企画書的なものができた。ホッとした。とりあえずこれで明日の会議には出れる。

そして、10個のうちいくつかは、もう少し具体的に考えて自分がやりたいなと思えるものだったことが、なにより私をホッとさせた。

 

企画らしきものをつくっただけで、まだ実現するかもわからないし、実現してヒットするようななにかになるかもわからない。

 

だけど、まずつくってみるということをやってみて私が、大事だなと思ったことは「自分のしょぼさに負けないこと」だった。

 

どこにでもありふれた平凡なアイデア。そんなしょぼいアイデアしか出てこない自分に悲観しても、そこで考えることをやめず、あと一歩踏ん張って考えてみる。 

 

その一ふんばりが自分の引き出しを地道に増やしたり、考える筋肉を鍛えていくことにつながる。

 

「企画」という仕事を始める時、最初に越えなければいけない壁は、自分のしょぼさに向き合い、それを乗り越えることなんじゃないかと思う。

 

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