先日書いた、こちらの読書記録の続き。
【読書記録】キャリアの常識の嘘/金井壽宏,高橋俊介 (前編) - 旅するように学ぶ
キャリア本ではありますが、この本のすごくおもしろいと思ったことは、「ワーク」だけではく「ファミリー」に言及した部分があったこと。
いわゆる仕事のキャリアと違う観点として、別の記事として記録しておきます。
ワーク・ファミリー・バランス
人はプライベートに問題を抱えていたら、必ずそれは仕事にも影響してくる。可処分時間の多くを会社に奪われれば、家庭での役割が果たせなくなる→他の家族に負担がまわり、バランスが崩れ不満がでる→本来やすらぎの場である家庭がその機能を果たせなくなる。
仕事とプライベートをどうやったらシナジーが得られるかを考え、創造的にマネジメントする、どのようにバランスを統合していけば自分らしいいいキャリアを築けるかを問いなおすことが大切。この本では、それを「ワーク・ファミリー・バランス」という言葉で表現されていました。家事シェアや産後クライシスは、男性の長時間労働が原因だということも最近よくいわれているけれど、家での役割が果たせずバランスが崩れているという見方もできるなぁと思いました。
金井先生は経営学、高橋先生はキャリアの専門家ですが、そういった分野の方が「家庭」「家族」の部分にこういう形で言及している文献て珍しいなと思うし、この本が2005年に書かれているということに、改めてびっくりです。
元世界銀行の西水美恵子さんの「あなたの中のリーダーへ」という本の中でも、「出勤が楽しみな職場と週末が楽しみな家庭があってこそ、人はがんばることができる」というような話があったのを思い出しました。久しぶりに読み返そう。
家庭での人間関係は仕事に活きる
動機の違う人といい人間関係を築けるかは、ビジネスパーソンに重要な能力。
家族との関わりの中でその能力を自分のものにする、家族でお互いの動機を時間をかけて確認しあう、お互いの動機を理解しあう努力が夫婦には必要。自分の家族を幸せにできる人は自分のキャリアも幸せにできる。逆もまたしんなり。
この「自分の家族を幸せにできる人は自分のキャリアも幸せにできる」という言葉、なんだか力をもらえる言葉だなぁと思います。仕事か家族か、ではなくて、どっちも自分の意志と力で、幸せにすることはきっとできる。
そんな想いを持って、仕事に復帰したいものです^^