旅するように学ぶ

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子育て社員に必須の問いかけ、自分がつくれる付加価値は何か?

ちょっと遅くなりましたが、最近、よく書いている育休世代のジレンマの中野円佳さんの東洋経済の連載第2段について。

働く母の「3大・生存戦略」を検証する | 育休世代 VS. 日本のカイシャ | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト


どの戦略をとるのか?

今回の一番のポイントは、この部分だと思いました。ジレンマがあるなかで、じゃあどうしたらいいの?というのが本を読んで感じところでもあったので、このまとめかたは納得感がありました。

ケア責任のある人がのし上がる3つの戦略

A) 自分も長時間職場にいられるようにする「男並み戦略」(ここで言う「男並み」は従来の専業主婦付き男性並みということです)
B) 自分は長時間職場にいなくても、十分に成果は出せているとする「生産性戦略」
C) 自分は長時間職場におらず、成果も多少減るが、一般的な(画一的)社員には生み出せないような新しい視点や価値を提供していると主張する「ダイバーシティ戦略」

この3つが整理されたことによって、もっと意図的にどの働きかた(戦略)を選択するかが、考えやすくなるきがします。


生産性戦略のポイント

私の場合、Bの生産性戦略をとって半年たってそこそこやっていける見通しはたちましたが、中野さんが書いていたように、生産性戦略にはある程度限界があります。

ポイントは、個人の生産性を高めた後どうするか。個人だけでなく、チームとしての生産性を高める働きかけや取り組みをすることができれば、圧倒的な成果を出して評価を得ることは可能だと思います。

残業ありきの仕事の仕方は、チーム全体として生産性がさがっている可能性があります。だから、自分が早く帰るだけでなく、チームみんなで早く帰る施策を考えていくことは、求められるところだと思います。自分の影響範囲を広げていく視点ですね。マネジメント層にいる人だと、成果を出しやすいかもしれません。


ダイバーシティ戦略のポイント

そして私は、異動によってCのダイバーシティ戦略で成果を出すことを求められるポジションになったわけです。これはこれで、すごく価値があるけど、普段の生活の中での視点や気付きをどう仕事につながる提案にするかというのは、なかなか大変なことだと実感します。ここは今模索中ですね。

育児をしているから、介護をしたことがあるからわかる視点というのは、必ずあると思います。必ずしもそうした製品やサービスの担当ではなくても、どんな話題や意思決定でも、差し挟む視点に価値があると思います。

 この考え方には、同意です。私自身、「当事者の視点」を求められている立場ですが、当事者がいない意思決定というのは、ひとつひとつは小さくて、少し首を傾げたくはなるけど、まぁそういう考え方もあるかなと納得できるものでも、そういう意思決定が積み重なった先にあるプロダクトやアウトプットは、当事者としてなかなか共感がしにくいものになりがちです。ヒアリングやリサーチなど、当事者に寄り添って意思決定する意志を強く持っていないと難しい気がします。

しかし、当事者としての「視点」を提供する、となった時に気を付けなければいけないことは、あくまで「提案」であるべきだということ。

ユーザー視点で意見をいうことは簡単ですが、それだけでは、ただの口うるさいお客さんになってしまいます。

ユーザー視点をもとに、どんな改善ができるのか、どんなサービスがどうして必要なのか、具体的な提案をしていくことで、ダイバーシティ戦略は成功するのではないでしょうか。


ケア責任がある人が忘れてはいけないこと

のしあがるかどうかは置いておいて、時間や働き方に制限がある時に大切なことは、どの戦略をとるにせよ同じ。チームの意識を持っておくことだと思います。

男並戦略をとったとしても、どうしても休まなければいけない日があるかもしれない。生産性戦略をとったとしても、他にも早く帰らなければいけない人がいるかもしれない、増えてくるかもしれない。ダイバーシティ戦略をとったとしても、視点の提供や提案は大切だけど、その裏でひたすら手を動かす仕事をしてくれている人がいるかもしれない。

チームにはいろんな人がいて、それぞれにいろんなニーズや事情を持っていて、それぞれに役割がある。

自分の事情や状況に合わせて働くのであれば、周りの人にも同じようにその人の状況があることを理解し、受容し合っていく気持ちが、ひとりひとりが気持ちよく働ける職場になっていく気がします。

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滑り台、滑るのも好きだけど、登るのも好きな息子、1歳1ヶ月。なかなかチャレンジャーです。

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