こちらの記事を読みました。
ワーキングマザー歴1年だけど、申し訳ないのジレンマはあるあるだなぁと思います。私も、1人定時で帰るのはなんとなく肩身が狭く感じます。
でも、そうだよね、大切だよねと思いながら、違和感が拭えませんでした。ビジネスマン向けの記事なので仕方ないとは思うけれど、この記事ってとても男性目線で男性的だと思うのです。
1人1人がどんなタイプか、どんな働き方をしたいのか、どんなストレスを抱えているのかを知り、対話を続け、コンサルティングする、というのは、相手がワーキングマザーに限らず、チームマネジメントの当たり前の話ではないでしょうか。
逆に言うと、ワーキングマザーという配慮の必要な人以外には、その人の個別の事情や希望を聞くことすら必要ないという意識が、組織全体の働きにくさにつながってると思います。
社員ひとりひとりの状況に配慮していないから、ケアが必要な人には特別に配慮をする。この構造こそが、ワーキングマザーが申し訳なく感じてしまったり、働きにくくなってしまう、同性の女性から攻撃されてしまう原因なのだと思います。
女性が輝くとか、子どもを生んでも働きやすい社会をつくるためには、「女性だけ」ではなく、みんなの個別の事情に配慮し、みんなが働きやすい環境をつくらないといけません。
女性を特別扱いしているうちは、女性が働きやすい社会になるわけないんですよね。
ワーキングマザーの働く困難さの大きな要因の1つは、男性の長時間労働で夫の家事育児参加が少ないことです。この原因も、ワーキングファザーは配慮の対象外のため、子どもが生まれても早く帰れない雰囲気があることだと思います。
もっと1人1人をみた組織マネジメントが当たり前になるときにいいなぁ。
そういう意味で、サイボウズの人事制度というのはとても先進的です。
チームのことだけ、考えた。―――サイボウズはどのようにして「100人100通り」の働き方ができる会社になったか
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