旅するように学ぶ

仕事のこと、夫婦のこと、子育てのこと。日々感じたことや学びをつれづれと。

こういう意識が少子化の原因。残業しないと上司から届くパワハラメール。

子どもが生まれ、仕事と子育ての両立のため残業をできるだけしないよう頑張っていたら、上司からパワハラまがいのメールが届いたという話を聞き(本人、上司とも男性です)、この時代にこんなことほんとにあるんだと驚きつつ、非常にモヤモヤしています。

状況としては、
・そもそも残業や休日出勤が当たり前の会社。深夜残業も。
サービス残業で残業代は出ていない。
・正社員は残業が当たり前な中、効率化などで早く帰ろうと取り組み、1時間くらいの残業まで圧縮していた。

そんな時に、上司から「残業無理なら正社員やめたら」とメールが届いたそうです。


個人的には、マネジメントの手法としてどうなのかなと言うのも気になるところではありますが、やはり、仕事と子育てって、男性の方が大変なんだろうなと思った出来事でした。

例えばこれが女性だった場合、育休からフルタイムで復帰したとして、お迎えがあるから必死に仕事して、定時にダッシュで退社していたとしても、正社員やめたらとはさすがに言われないのではないでしょうか。

(男女どちらにせよ、残業の有無ではなく、きちんとパフォーマンスを発揮していることはもちろん前提です)

私も妊娠前に複数人のワーキングマザーのマネジメントをしていましたが、パフォーマンスの良し悪しは残業の有無ではなく、仕組みや仕事の仕方にあります。(個人的には、できてないから残業するという考え方自体がパフォーマンスをさげていると考えています)

だから、時間内に終わらなかったり遅れが出ている場合には、どんな風に進めているのかを聞き、なにが課題になっているのかを考え、その仕事の仕組み自体を変えたり、その人の仕事の進め方にアドバイスをしたり、そもそも終わらない量の仕事を任せていたとしたら自分の見込みが甘かったこととして、遅れをチームで取り戻すフォローをしていました。

チームの中で、チームのパフォーマンスが一番発揮されるように業務や役割を設定することがマネージャーの大切な仕事。
うまくいかないことをメンバーのせいにしてはいけないと思うのです。

チームメンバー全員が、何の制限もなく、どれだけでも働けるのであれば簡単です。昔はそうだったかもしれません。

でも、今はもうそうじゃない。今、管理職になっている人たちがそういう視点の切り替えをしていかないと、子どもが生まれた途端に女性も男性もずっと働きずらくなる。会社の中で、息をひそめて小さくなってすみません、って言いながら仕事をしなくちゃきけなくなる。

こんな社会が続くことがないように、息子が結婚してパパになった時に、パパになっても誇りをもって働ける、そんな社会にしていきたいと思うのです。


follow us in feedly