昨年末、今の会社に転職してからずっとお世話になっていた方が退任されることになった。
転職した時の面接官でもあり、直属の上司であったこともあり、私が異動してからもメンターとして定期的に面談をしてもらっていたからだいぶショック。
これまで定期的に相談をさせてもらったり、視点をあげるアドバイスをもらってきたから、これからその部分をどうやって代替しようかと考える中で、ふと久しぶりにキャリアの棚卸しをしてみようかなと思った。
せっかくやるなら、前職時代から10年に近くなったキャリアについてまとめてやってみようと早速ノートを開き、線をひき、年度を書き入れ、出来事を書き起こしていく。
そして、キャリアの節目をだいたい3年くらいに区切ってその期間のキャリアに名前をつけてみるという作業をしてみた。
これがとてもおもしろかった。
(このキャリアの振り返りは、ブログでも紹介した高橋先生の本にのっていたもの)
tabisuruyonimanabu.hatenablog.com
10年近く働いていたら、大変だったことも、もう一度やり直せたらもっとうまくできるのにということもある。でもそれを少し俯瞰して見てみることで、自分でも気付いていなかった出来事が意外とキャリアの節目になっている、ということがあるのだと気がついた。
というか、やりたくてやったことよりも、自信がなかったり、なんとなくやだなと思いながらやってみた仕事が実はキャリアの節目になっているということがわかった。
仕事は基本的に好きだし、同じ仕事をずっと続けるよりも、新しい仕事やチャレンジしがいのある仕事の方がワクワクするタイプな私は、上司からこれやってみない?と言われて断ったということは記憶にある限りないほとんどない。うまくできるかわからないなとか、これやったら当分残業続くなみたいなことも、まぁ自分の経験にはなるだろうと思って引き受けてきた。
だいたいそういう仕事は、やってみると実際に大変だ。初めての経験で、自分が勉強をしながら、手探りでやることになる。やりながら、「あー大変だ」って思う。
でも、それが後から振り返ってみると「自分の幅が広がる」経験になっているのだと今回気付くことができた。
私の場合、育休復帰とその半年後に2回異動をして、1年前には業務内容も変わった。そのたびに子育てしながらだと勉強する時間も前に比べてとれない・・・と悩みながらなんとか本を読んだり、セミナー行ったり、実際経験する中でやってきて、復帰から2年。
産休前とはまったく違う部署で、全然違う仕事をしていて、仕事の中で見る方向もだいぶ変わった。それは全然想像もしていなかったことで、正直異動のたびに、残念な気持ちにもなったけれど、長いキャリアの中でみると、このタイミングで業務の幅が圧倒的に広がったことはとてもポジティブなことなのだと思えるようになった。そして、逆に息子が産まれなかったら、今の経験はできなかったのだとも思うようになった。
これからもきっと、自信のない仕事や、大変な仕事はやってくる。
その時に、自信はなくても、なんとなくやりたくなくても、まずはやってみる。
そんなことを思い出してキャリアを広げる選択をしていきたいなと思う。