旅するように学ぶ

仕事のこと、夫婦のこと、子育てのこと。日々感じたことや学びをつれづれと。

量産型ワーキングマザーの生きる道

昔から、短距離走が苦手だ。

瞬発力みたいなものと無縁だから。

 

陸上をやっていた時は、100m走よりも800m。リレーより駅伝。

水泳の時は、100mのフリーより400m個人メドレーに出場していた。

 

距離は長い方がそのレース運びの中でチャンスが増えるし、15秒を13秒にするより、15分を13分にする方が日々の練習でタイムを伸ばせる可能性はあがる。

私みたいに、大して才能やセンスがない場合には、そっちの方が有利に働くことがあるのだ。

 

そうやって、小学校時代は周りを見渡して自分にチャンスのありそうな種目を選んでいたから、周りからは運動神経がいいと思われていたけれど、自分ではけっこう限界あるなと思っていた。

 

そして自分はスポーツの道では大成できないだろうなと痛感したのは中学生でバスケを始めてから。

朝練には一番に行って、部活から帰宅してご飯を食べてからは自主練習。チームで誰より練習したけれど、漫画の世界みたいに天才的な力を発揮できるわけもなく、でもディフェンスやルーズボールみたいな努力でカバーできることを頑張ることで試合に出れるようになった。

 

センスや才能がなくても、できることを積み重ねることでタイムは伸ばせるし、成果は出せる。

それが、私がスポーツから学んだこと。

 

そして働くようになって、これは働く中でも同じだなぁと思うようになった。

私には強力なリーダーシップもなければ、イノベーションを生むようなビジネスやサービスのアイデアもない。

 

だけど、「よりよくしていくための振り返りとそれを実行すること」は得意だ。

 

やり方を改善する、仕組みをつくる、そんな小さなことを積み重ねてきた。とても地味なんだけど、拡大していく組織の中でいつか誰かがやらなくてはいけない、そんな仕事が意外とたくさんあるのだ。それを、バレーボールのリベロみたいに拾っては打ち返し、拾っては打ち返ししてきた。

 

そんなわけで、私が毎日モーニングページをやったり、プランニングをしたり、週末に振り返りをしたりしているのは、そんな風に地味に毎日積み重ねていくことが、私の数少ない強みだから。

 

産前には日経DUALやワークライフバランスの小室さんの本を読みまくっていたけれど、実際にワーキングマザーになってみて、「わたしはスーパーワーキングマザーにはなれないな。」と思った。正確に言うならば、スーパーワーキングマザーになりたいと思えないわたしはスーパーワーキングマザーにはなれないなということだ。

 

睡眠時間は8時間ほしいから朝3時には起きれないし、毎日息子と寝落ちしてるから夜に仕事はできない。延長保育やベビーシッターをつかってまでは残業したいと思えなくなった。

 

そういうわけで、私はまさにこの記事でいう量産型ワーキングマザーなのだと思う。

 

でも、量産型だからってなにもできないわけじゃない。

量産型ワーキングマザーの端くれとして、今日も自分ができることで世界に彩りをつくっていこうと思う。

 

 

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