働き方改革の流れで、去年くらいから「在宅勤務」というのもよく話題になるテーマだ。
実際のところ、私が今働いている会社では在宅勤務の制度はない。ただ、事業的に柔軟に物事が調整しやすい側面もあり、制度はないけれど事前に相談して自宅や社外で仕事をするように調整はできる。
子育てをしている身としては、それは本当にとても有り難く、保育園関係の行事や息子の体調不良の時などに調整をしている。
在宅勤務の導入のハードルにはいろいろあって、そもそも店舗型のビジネスだとなかなか在宅勤務にはしずらかったり、セキュリティの問題だったりいろいろある。で、その問題の中のひとつに「自宅だと見えないからさぼるんじゃないか」みたいな懸念があるように思う。
家だとだらだらして寝ちゃったりするんじゃないか。在宅勤務でーす、とか言いながら仕事してなくてもわからない。みたいな気持ち。
そういう懸念は、たぶんいくら想像やシュミレーションして、細かな運用ルールをつくっても100%払拭することはできないと思う。だって、さぼるかもしれないという気持ちのままいくらさぼらないためのルールをつくっても、その気持ちは変わらないから。
だから、そういう懸念があったら、まず自分が実際にやってみるといい。
と、これは過去の私に言いたい。人事にいたころは、正直在宅勤務とかどうやって勤怠管理すればいいんだって思ってたところがある。(反省)
だけどここ2年くらい、実際に自宅で仕事をすることを経験してみて思うのは、出社しないで自宅で仕事をする方が圧倒的に緊張感があるということ。
わかりやすく言うと、会社で自分の席に座ってパソコンに向かっていれば、意味もなくキーボードをカチカチしててもネットサーフィンしてても、なんとなく仕事してる風になる。予定よりも仕事が進まなくても、会社にいればそれがさぼっているようには見えない。
出社して、席に座っている。
それだけで、働いてますアピールなのだと思う。
しかし、在宅勤務ではそうはいかない。
自分がどのくらいパソコンの前に座っているかはみんなに見えない。それはやってみると、意外とこわいことでもある。
みえないからこそ、進捗をつくることや、アウトプットを出すことにとてもこだわることになる。今日ここまでやろう、やって報告しておこう、みたいに。
出社している日の昼休みは、自分の休憩時間として好きに過ごす。
でも、自宅で仕事をする日は、時間の区切りが難しくゆっくり休めなかったりもする。(あくまで私の話で、試行錯誤している最中です)
満員電車で通勤しなくていいからストレスないし、その分保育園のお迎えにも余裕ができる。子どものことで出社が難しい時には本当に助かるのだけど、すごくつかれる。
全然楽じゃないのだよ。
在宅勤務は、長いこと残業ありきで働いて身に染みている働き方から、何倍ものセルフマネジメント、セルフコントロールの力が必要になるのだと思う。
在宅勤務は広がってほしいし、選択肢としてあった方がいい。だからこそ、実際やるのは楽じゃないってことももっと知ってもらえるといいなと思う。
相変わらずトーマス好きな息子。
お花のお金(100円)を自分の財布から探してガチャガチャに投入。いろいろできるようになるなぁ。