ちょっと古い本だけど、なかなかよかった。育休で、一定期間仕事を休む、ということになった時に、自分のこれからのキャリアを考えるのにいい機会になりました。育休期間中の方におすすめです!
産休・育休はキャリアデザインの節目
すべてをデザインする必要はないが、節目だけはきちんとデザインしなければならない。節目さえデザインするば、あとは流れに身を任せ、偶発性や不確実性を楽しめばいい。
では節目とはいつなのか??
節目を認識するには?
①危機感を感じた時
②仕事が予想外に楽しくなった時
③節目を知らせる他者の声があった時
④会社や社会が提供してくれる目印
つまり、「出産」という生活が変化するタイミングや、「一定期間の休職(産休・育休)」をとるタイミングは、まさにキャリアの節目。どうデザインするかが大切。
節目では、立ち止まって説目をくぐる準備をする。キャリア・アンカーを確認し、自分は何に意味を感じ、どちらの方向に進みたいのか内なる声に耳をすます。
産育休中は、けっこう忙しいけれど、何年も働いてきた中で少し立ち止まって、違う視点でキャリアや人生について考える時間をつくることができる期間でもあります。
復帰後は、生活や働き方が変わることもあるからこそ、よい機会と捉え、次のキャリアをデザインする、どんな方向にいきたいのかを考えることが大切だと思います。
産休・育休をよい節目にするためには?
いいキャリアづくりのポイント
①常に世の中の動きに注意を払ってトレンド感を養う
②目標の代わりに自分らしさへのこだわりを持つこと
できたら産休に入る前、こどもをつくろうと決めたタイミングから、この2つのポイントを意識しておけるとすごくよいだろうと思います。
自己イメージチェック
①自分はなにが得意か(能力・才能)
②自分はいったいなにがやりたいのか(動機・欲求)
③どのようなことをやっている自分なら意味を感じ、社会に役立っていると実感できるか(意味・価値)
産休に入って出産までの期間は、いきなり時間が有り余ってヒマ!と思ってしまうくらいにまだゆとりのある時期。出産する前に、今までの仕事や働き方を振り返り、復帰後のキャリアをデザインする、そんなことに時間をつかってみるのがおすすめですね。
まとめ
出産=キャリアの節目。長期間仕事を離れることで、キャリアがストップしてしまうこわさもすごーくあるけれど、それを逆にいいターニングポイントに変える!という気持ちで産休・育休を過ごせるといいなぁ。
そして、育休を次のキャリアを描く機会にする、ちょっとパワーアップして復帰できる、そんなことを考える機会を社内でつくっていきたいなぁ。
キャリアの常識の嘘、キャリアという観点以外にもおもしろかったので、2回にわけて書いてみます。後編はこちら。
【読書記録】キャリアの常識の嘘/金井壽宏,高橋俊介 (後編) - 旅するように学ぶ