旅するように学ぶ

仕事のこと、夫婦のこと、子育てのこと。日々感じたことや学びをつれづれと。

2017年は「こだわる」にこだわる1年にしたい。

今週のお題「2017年にやりたいこと」ということで、少し書いてみようかなと思います。

 

過去記事を探してみると、意外と毎年書いているみたい。

tabisuruyonimanabu.hatenablog.com

 

tabisuruyonimanabu.hatenablog.com

 

2017年。

育休から復帰して2年。そして、春には今の部署に異動して2年。振り返ると毎日大変だったなぁという気持ちと、私よく頑張ったなという気持ちがわいてくる。

 

仕事も子育ても家庭も「初めて」だらけで、自分の中で大切にしたいことや、譲れないこと、許容できること、がんばりどころとがんばらないところ、そんな軸とかラインみたいなもののひきどころを手探りしていて、それが最近やっと見えてきた、そんな今。

 

だから、今年は「こだわる」をテーマにしてみようかなと思う。

 

自分が大切にしたいことを大切にすることにこだわりたい。

やりたくないことや、行きたくないことに時間を使うことはやめたい。

いいと思ったことを広げたいし、こだわった企画をつくりたい。そう、今年は成果にももっとこだわりたい。

自分のコンディションを第一に選択することにこだわりたい。

 

そう、やりたいことはやる、やりたくないことはやらない。

そんな風に自分のこだわりを意識していく。

そんな1年にしたいなと。

 

迷ったとき、悩んだとき、自分がどうしたいか?どうこだわりたいか?で選択をする。

そんな風に1年を積み重ねていこう。


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 大人の書き初めのあと、息子さんも書き初めデビュー?

 

2016年に読んだ204冊のうち読んでよかった本10冊<ビジネス・キャリア編>

 あっという間に2017年ということで、今年も去年読んだ本をまとめておきたいと思います。

 

ちなみに去年、一昨年の読んでよかった本はこちら。 

tabisuruyonimanabu.hatenablog.com

 

tabisuruyonimanabu.hatenablog.com

 

 

 今年は、読んでよかった本をピックアップしてみたら15冊になったので、ビジネス・キャリア系の10冊と子育て系の5冊を分けてご紹介です。

 

なんだか毎年言ってる気がしますが、どの本も読書記録としてブログでもまとめておきたいなと思いながら、Evernoteに抜書きをメモするだけで精一杯でした。。

 

①心に静寂をつくる練習 吉田典生

心に静寂をつくる練習

心に静寂をつくる練習

 

 マインドフルネスが流行った2016年。この本もマインドフルネスの思想がベースにあります。「スペース」の概念は、子育てと仕事でキャパオーバーしていた私にとって大きな視点変換となりました。週休3日にチャレンジしたのも、自分と家庭にスペースをつくるという考え方をしています。

 

②下り坂をそろそろ下る 平田オリザ

下り坂をそろそろと下る (講談社現代新書)

下り坂をそろそろと下る (講談社現代新書)

 

 

今年は平田オリザさんの「わかりあえないことから」も読みました。どちらも良書ですが、この本は今の時代をどう生きるか、俯瞰的な視点を得られると思います。

 

③LIFE SHIFT リンダグラットリン

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)

 

 

12月に入ってから、2017年のビジョンを考えるために読んだ一冊。既に今年の目標を考えたりしている方もいると思いますが、これからの時代の流れをなんとなくイメージしながら今年の目標を考えるのと、過去からの延長線上で今年の目標を考えるのでは進む方向も変わります。

人生の固定観念をシフトさせる一冊。ぜひ今年の目標を考えるのとセットで読んでみてください。

 

④内向型人間の時代 スーザン・ケイン

内向型人間の時代 社会を変える静かな人の力

内向型人間の時代 社会を変える静かな人の力

 

 こちらは2016年の始め頃にストレングスファインダーでも「内省」が入っていたり、内向的な部分があると自覚しているので読んでみました。

なるほどと思ったのは、人格の文化→性格の文化という変化の中で、「性格」というもの事態が最近生まれた考え方であるということ。

以下引用です。

・20世紀にアメリカ人は「人格の文化」から「性格の文化」に変容した
人格の文化では、思慮深く、規則正しく、高潔な人物が理想とされる
他人にどんな印象を与えるかよりも、自分がどうふるまうかが重要視される

・性格(personality)という言葉は18世紀まで英語にはなかったし性格がいい(good personality)という言葉は20世紀に入ってから広まった考え方
 性格の文化が広まるとアメリカ人は、他人が自分をどうみるかに注目するようになった。目立つ人やおもしろい人が人気を得るようになった

 

⑤走ることについて語る時に僕の語ること 村上春樹

走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫)

走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫)

 

 

そもそもエッセイを読むのが苦手でそれは村上春樹のエッセイも同じでした。なのですが、エッセイだけど読めると思えたのが、走ることについて語るときに僕の語ることでした。村上春樹さんのストイックな取り組む姿勢みたいなものには刺激を受けます。

 

小学生の頃には水泳チームで毎日5~6キロ泳いでいて、中学では駅伝の学校代表として走り、バスケをやる中で毎日のコンディショニングをずっと意識してきたので、この下りはとても共感するし、あぁスポーツも仕事も一緒だなと腑に落ちた瞬間でした。

我慢強く距離を積み上げていく時期なので、今のところタイムはさほど問題にはならない。
ただ黙々と時間をかけて距離を走る。
速く走りたいと感じればそれなりにスピードも出すが、たとえペースをあげてもその時間を短くし、身体が今感じている気持ちの良さをそのまま明日に持ち越すように心がける。
長編小説を書いているときと同じ要領だ。
もっと書き続けられそうなところで、思い切って筆を置く。
そうすれば翌日の作業のとりかかりが楽になる。
アーネスト・ヘミングウェイもたしか似たようなことを書いていた。
継続することーリズムを断ち切らないこと。
長期的な作業にとってはそれが重要だ。
いったんリズムが設定されてしまえば、あとはなんとでもなる。
しかし弾み車が一定の速度で確実に回り始めるまでは、継続についてどんなにきをつかっても気を使いすぎることはない。

 

読むと、走るか泳ぐかしたくなり、散文まで書いてしまいました(笑)

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⑥自分らしいキャリアの作り方 高橋俊介

自分らしいキャリアのつくり方 (PHP新書)

自分らしいキャリアのつくり方 (PHP新書)

 

昨年の8選に選んだ本ですが、2年連続で選出。今年の後半に入り、改めてキャリアを考える機会があり、再読したのですが去年とは少し違う部分で響くこともあり、今年も読んでよかった!と思った本でした。今後も読み返すことになりそうです。

長時間労働なども話題ですが、バリバリ働くことや出世することがよいことだという言説に違和感を感じている方に読んでほしい1冊。

今の時代の価値観型キャリアや家庭を個人を中心としたキャリアの考え方を知れると思います。

 

⑦チームのことだけ、考えた 青野慶久

 

チームのことだけ、考えた。―――サイボウズはどのようにして「100人100通り」の働き方ができる会社になったか

チームのことだけ、考えた。―――サイボウズはどのようにして「100人100通り」の働き方ができる会社になったか

 

 

多様な働き方の考え方で先進的な取り組みをされているサイボウズの青野社長の本。去年は何度かお話を聞かせていただく機会もありましたが、これからの時代の人事の考え方はきっとこうなっていくだろうなと思っています。

ライフシフトでは、「単純で予測可能なシステムは運用しやすいから画一化を好む人事と柔軟性と選択肢を求める個人の欲求が画一性と予測可能性を求める企業の都合を突き崩す」ということも書かれており、人事・会社側の考え方を変えていく必要性が言われていますが、まさにサイボウズは画一的ではない人事制度をスタートされているので、これからの取組みも気になります。

 

⑧みんなに必要な新しい仕事 吉岡マコ

私自身、産後にとてもお世話になったNPOマドレボニータ代表吉岡さんの一冊。

 

tabisuruyonimanabu.hatenablog.com

 

ソーシャルセクターの事業で、どうビジョンを持ち、どうスケールアウトさせていくのかとても刺激を受けましたし、実際に参加した教室で行われていたプログラムがものすごく綿密にデザインされているその裏側を知って感動しました。 

 

個人的に刺さったのはこの部分でした。

マドレボニータの目標は「産後ケアが当たり前の世界になること。すべての人に産後ケアが届けられるようになること」
この目標を達成するために、これまでの「エッジの効いたメッセージ」をコントロールして万人に受けるようにすべきではという議論が出てきます。
「来る人を選ぶ」ことと「すべての人に」ということが矛盾しているのではないかと。
それに対して私の意見はこうです。そこに矛盾はない。「来る人を選ぶ」から拡大できないということではない。
万人受けするものではなく、どこかにひっかかりを残すようなエッジの効いたメッセージを発しているからこそ、拡大の道が開けるのだと。

⑨スノーピーク 好きなことだけ!を仕事にする経営 山井太

スノーピーク「好きなことだけ! 」を仕事にする経営

スノーピーク「好きなことだけ! 」を仕事にする経営

 

マドレボニータのスケールアウトもそうなのですが、「理想をどうビジネスにするか」ということは2016年に悩んだことでもあり、スノーピークの 「ローカル、ブランディング、コミュニティー」の戦略はワクワクしながら、とても参考になりました。

 

⑩やりたいことをやるというビジネスモデル 遠山正道

やりたいことをやるというビジネスモデル―PASS THE BATONの軌跡

やりたいことをやるというビジネスモデル―PASS THE BATONの軌跡

 

 年末に家族で行ったリゾナーレ八ヶ岳。夫と息子が二人でプールに行ったつかの間の1人時間にBOOKS&CAFEで、手に取り読んだ1冊です。スープストックトーキョーの遠山さんが、リサイクルショップ「パスザバトン」を立ち上げるストーリー。

冒頭の「ビジネスは手段。やりたいことが主語。」という一説にしびれました。

 

 

今年も200冊くらい読めるといいな~。

今年もよい本に出会えますように!

息子の滑り台に学ぶ、どんな環境にいるかが成長角度を変えると思った話

3つの滑り台

1歳10ヶ月の息子と一緒に久しぶりに大きな公園に遊びに行った時にも時のことです。

 
そこには、3つの種類の滑り台がありました。
 
1つ目は、階段が少なく、滑り台も低めの安全度も高そうな滑り台。乳児さん中心で、パパママと手をつないで登って滑っている子が多いもの。難しさレベルは1。
 
2つ目は、自分で何段かの階段を登って滑るタイプ。しかし、滑り台が二段階?になっていてけっこうスピードがでます。これだと1人で登って滑るを完結できます。難しさレベル2。
 
3つ目は、2つ目の滑り台と複合していて、階段を登った後に左に進むと2つ目の滑り台。小さい子たちはみんな左に進みます。大きい子たちは、右に進み、ブリッジみたいな足元のところを2ヶ所乗り越えて、くるりんと回る滑り台を滑ります。高さは大人の身長よりも高いです。難しさレベル3です。
 

順番にステップアップをする

息子は、それぞれの滑り台をじっと観察し、まずは一番小さいレベル1の滑り台にかけていきました。同じくらいのお友達も多く、何回も滑り台をします。
 
しかし、少しすると飽きてきたのか、大きい滑り台が気になり、移動。他の子の様子を見ながら、自分で階段の順番待ちに並び、後ろの子に押されながらも、自分で階段も登り、レベル2の滑り台を1人で滑ることに成功。得意気な顔で何回も滑り、だいぶ安心してみられるくらいスムーズになりました。
 
そうすると、今度は階段を登り終えるとにやっと笑い、右側にあるレベル3の進もうとしたのです。
下から見ていた私と夫は焦りました。さすがに今の息子が1人で最後まで行けるレベルのものではありませんし、後ろには大きい子たちの行列が。。
 

まずはやってみる

今の息子にはなかなか難易度が高いけれど、本人がやりたいのならチャレンジさせてあげようと急いで登って息子の元へ。
後ろの子達にどうぞ~と先に進んでもらい、後ろに待たれているプレッシャーのない状態をつくってから、息子に進ませ、後ろからフォロー。
 
最初は、足をどこにおけばいいのか、手は?という感じで私が支えていないと危ない様子でしたが、足はここに置くんだよ、手はここを掴むんだよ、と教えていたらなんとか自分でやろうとがんばり、無事に2ヶ所のブリッジをこえてくるくる滑り台を滑ることができました。
 

1回できるとまたやりたくなる

そうすると、満足気な表情の息子はテクテクとまた階段を登り、右側のチャレンジコースに進もうとします。
1回できるとまたやりたくなるんですよね。それ以降、左側の小さな滑り台には見向きもせず、何回もブリッジに挑み、何回もやるうちにだいぶ上手に進めるようになりました。
 

この出来心から学んだこと

 
公園についたばかりの時には、息子にはまだ難しいだろう、息子がやるにはまだ危ないなと、やることはまったく考えてなかった遊具でしたが、帰る頃にはすっかりハマって楽しんでいた息子。
 
この出来心から学んだことは3つです。
 

①ステップアップできる環境

最初からレベル3の滑り台を滑ることはできません。自分にちょうどよいレベルの滑り台から試してみて、もっとやってみたい、もっとできそうだ、と子ども自身が感じた時に、次のレベルにチャレンジできるような環境があることは大切だと思います。
 

②ちょっと背伸びしたくなる人が周りにいる環境

今回息子がレベル3の滑り台にチャレンジした大きな要素だと考えているのは、息子よりも少し大きい子どもたちがたくさん遊んでおり、息子にとって大きかったのは「レベル3の滑り台もやっている子がいる」「しかも、楽しそうだ」ということだったのではないかと感じています。
 
なんか楽しそうだな。自分にもできるかもしれない。そんなことを感じられるとチャレンジの壁は低くなりそうです。
 

③チャレンジを見守れる環境

その公園は親子連れが多く、まだ小さい息子がレベル3の滑り台に行きたがることも、他のお父さんお母さんは「あら、がんばって」というような感じであたたかく見守ってくれていました。「まだ小さいんだからやめなさい!」というような声はありませんでした。
 
また、私たち親も後の予定がない日立ったので、ゆっくり息子と遊ぶゆとりがあり、息子のチャレンジにも一緒に遊具を登るという手間をかけて、一緒にやってあげる時間的な余裕もありました。こちら側にその余裕がなかったら、時間のかかる子どものチャレンジにはなかなか付き合えないと思います。
 

安心して楽しくチャレンジできる環境をつくる

今回、息子の滑り台遊びから私が感じたことは、安心してやってみようと思える環境を用意することが、チャレンジにつながるということ。
 
何事にもチャレンジできる子どもに育ってほしいと思うのならば、無理にチャレンジさせるのではなく、子どもが自然にチャレンジしたくなる、そんな環境が大切なのかもしれません。
 
大人も同じですね。職場の中でも、チャレンジしやすい環境をつくることで、自然とチャレンジし、ステップアップが生まれるような気がします。
 
少しあたたかくなってきたので、公園遊びも楽しくなりますね。
 

 

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こちらはその日とは違う滑り台ですが、公園に行くと必ず滑り台な息子。

 

 

 

 

 

アンパンマン うちの子天才NEWすべり台 ボール付き

アンパンマン うちの子天才NEWすべり台 ボール付き

1歳過ぎだった去年の夏休み、息子は実家のアンパンマン滑り台でトレーニングしてました(笑)
これだとひとりで登って、滑ってができるので、だいぶコツがつかめたようでした。公園の滑り台とちがって、高さも低くて安心して遊べますね。
 

 

 

 

2016年仕事初め!家族を大切にすることが、仕事の成果につながる!?

久しぶりの更新です。
今日は仕事初め、去年はどんなことを書いていたかなぁと思ったら、去年は個人スキルを磨く年にしたいと書いていました。


このときには思いもよらなかった異動があり、2015年は育休明けの子育てモードから、一気に仕事モードになりました。

改めて悩む仕事と子育ての両立

未経験な領域の部署に異動したこともあり、通勤時間や昼休みはもちろん、息子の寝かしつけを夫にお願いして夜の時間や早起きして早朝など、必要な学びに一定の時間を投資しました。

とはいえ、独身時代や妊娠前に比べるとどうしても時間に制限はあり、もっとやりたいのにと悩むことは多かったですし、これからも課題になるだろうと思います。

仕事を大切にしたいからこそ家庭を大切にする

ただ今回、学んだことがあります。
それは、家庭の時間を削り、仕事の時間をつくることでバランスを崩してしまうと、結局仕事のパフォーマンスも落ちてしまうということ。

仕事内容にもよるとは思いますが、投下した時間というのは一定仕事の成果に相関することがあると思います。
そのため、2015年後半には、短期的な成果を求めて仕事に使う時間を増やしました。それによってある程度の結果は出たのですが、それ以上のマイナスがありました。

1つ目は、自分自身の体調問題。
子どもが生まれる前であれば、睡眠時間が減っても朝ごはんを抜いて起床時間を遅くしたり、週末にゆっくり寝ることができました。
しかし、子どもがいると朝はいつも通り起きなければいけないし、週末ゆっくりする時間もありません。
夜少し仕事をして寝ようと思ったら、そういう日に限って子どもが夜泣きをしてフラフラという日もありました。

2つ目は、夫婦の問題。
我が家は、夫婦ふたりで子育てをしています。子育てにかかる時間は減らないので、どちらかが仕事のバランスを強めると、相手に子育ての負担が増えるという現象が発生します。
我が家では、これによってふたりともくたくた、ケンカが増えて余計に消耗する結果となってしまいました。

3つ目は、子どもへの影響。
仕事が忙しくなることで、なんとなくバタバタしたり、家にいても仕事のことを考えていて子どもと向き合えていないことに気がつきました。
また、子どものちょっとしたサインを見逃し、病院に行くのが遅れたことで中耳炎になってしまったというのが昨年の大きな反省点です。

仕事を頑張りたいからこそ、家庭を一番大切にする

昨年は、仕事を頑張ろうとすることで、家庭のバランスが崩れて、余計にしんどくなってしましました。

家庭は、自分自身の基盤でもありますし、子育て家庭にとって家庭の状態は仕事への影響もおおきいです。
わかってはいたつもりだったけど、育休復帰から1年目の私は、家庭のバランスが崩れるくらいについつい仕事を頑張ってしまいました。

仕事と子育てを両立する、
長期的にパフォーマンスを出し続ける、
そのために一番必要なことは、家族みんなが健康でよい状態であること。

今年はこれを意識していきたいなと思います。

走るのも早くなり、言葉も一気に増えてきた息子、1歳9ヶ月。

権限委譲できないマネージャーだった私が、妊娠を機に権限を手放して得たこと

今日は東大・中原淳先生のブログからの考察です。書きかけのまま1週間たってしまった。。




マネジメントの本質?

「マネジメント」の本質が、「Getting things done through others(他者を通じて何かを成し遂げる仕組みをつくること)」にあるのだとしたら、「マネジメントを完遂する」ということは、「明日、自分が消去したとしても、職場の物事が動くようにすること」とも言い換えることができます。


 「自分がいなくなったとしても動く組織」をつくるということは言葉をかえれば、「権限を委譲」して、「バックアップ人材をはやめに用意する」、ということです。

私自身、妊娠する前までは長時間残業をしていたし、「自分がやらねば」が強くあって仕事を抱え込みがちでした。何かが発生しても、私が対応するから大丈夫だよってみんなを先に帰らせたりしてやっている気になっていた部分もあると思います。

本来のマネジメントで求められていることからすると対極のマネジメントをしていたということになります。


なぜマネージャーは権限委譲できないのか?

代替「不」可能な人材であるためには、自分しか知らない会社の情報や、自分しかできない仕事、何があっても自分が対応する(そういうスタンスである限り毎日のように「何か」は発生し続けます)ことが必要です。

代替可能な人材になってしまったら、マネージャーという役職の立場が危ぶまれるという不安や危機感、マネージャーの立場に自己陶酔しているような気持ちが権限を委譲せずひとりで抱え込むという行動を生んでいる気がします。


どうしたら自分がいなくてもよい組織をつくろうと思えるのか?

どうしたらつくれるのか?というHOWではなく、どうしたら作ろうと思えるのか?というBE(在り方)の問いです。

中原先生はブログの中でこうおっしゃっていました。
マネジャーにまず必要なのは「自分の能力に対する信頼」と「変わり続けることに対する自信」です。

たしかにそうですね。

これは、マネージャーのマインドセットの問題もありますが、組織がマネージャーに何を求めるか?という側面、マネージャー責任や役割、意味付けをどう行っていくかという面で考えさせられます。

また、私自身を振り返ってみると、必死に握りしめていた「自分にしかできないこと」を手放し、自分がいなくてもチームが回るようにしようと思ったキッカケは妊娠でした。

自分に対する自信はなかったけれど、自分の体が大切で、今までのようにいつでも何でも自分がやれるわけじゃなくなる、ということがリアルになったことで手放す「覚悟」をしました。

自分がいなくても大丈夫なことは寂しさもあったけれど、それ以上にみんなに迷惑かけたくないという気持ちと、同じように働いていてなにかあったら絶対後悔すると思っていました。


私が育休を経て得たキャリア

結果、私が抜けたあともほんのたまに電話での確認が入ることもありましたが、チームはちゃんと回りました。

復帰のタイミングで役員と面談した時に、私がいなくなることでみんなが力を合わせてがんばってくれてみんな成長したよ、と言ってくれました。自分が仕事や責任を抱え込むことで、チームメンバーの成長やチャレンジの機会を奪ってしまっていたことに気がつきました。

という状況になったこともあり、私は復帰のタイミングで別の部署に異動することになり、さらに半年後に新規事業に異動になりました。

最初は復帰の不安も強く、なんで異動しなくちゃいけないんだ、と思ってもいたけれど、今思うと新しい部署での仕事は社会人になってからの仕事人生すべてが活かせる仕事で、自分の視点をあげる機会になりました。

そして、新規事業で未経験の職種である今の仕事にチャレンジできたのも、自分がいなくてもチームが回るようにしたからこそ入ってきたチャンスだったと思っています。

役職にこだわることなく、チームで仕事をする、そんなスタイルが、キャリアを広げるのだと最近思います。


よく読み返す中原先生のマネージャー論の本。


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息子は最近買い物にいくとなにかを持ってきます。

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