旅するように学ぶ

仕事のこと、夫婦のこと、子育てのこと。日々感じたことや学びをつれづれと。

絵本が家に100冊以上!?勝手に絵本好きな子どもに育つたった3つの理由

2歳8ヶ月になった息子は絵本が大好き。

小さい頃から絵本を自分でめくりたがったり、絵本を本棚から出してきたり、絵本好きだった息子。 

2歳半になった今は、毎日寝る前に5冊読む以外にも、朝起きてから、帰宅してからとよく本読んでー!最近は、1人で絵本を出して自分でめくり、本のお話を暗唱しながら1人で読めるようになってきた。

 

息子が絵本好きになった3つの理由をご紹介します。

 

理由1 毎週のように図書館へ行き、自分で絵本を選ぶ

最近は寒くて頻度がさがっていますが、夫婦で毎週図書館に行くのが習慣だったこともあり、息子もいつも図書館に連れていくのが習慣に。

図書館にはやはりたくさんの絵本があり、本を選ぶワクワク感や楽しみを体験することができる。息子は絵本と同じくらい図書館も大好きで、「としょかんいくー!」とよく言っていて、保育園の帰りに図書館に寄ることもあるくらい。

 

理由2 家に絵本が100冊以上ある

 ハーフバースデー、息子への初めてのプレゼントは「はらぺこあおむし」の絵本。我が家は大人の本もたくさんあるのだけれど、息子の絵本もたくさんある。

おばあちゃんが会うたびに絵本をたくさん持ってきてくれることもあり、本棚の4~5スペースは息子の絵本。絵本って薄いからそんなにあるとは思ってもみなかったのだけど、この前数えてみたら100冊を超えていた。

たくさんあることで「読みたい時に読みたい絵本を選べる環境」がつくられている。(これは本が大好きな私と同じ環境である)そのおかげか、息子は6ヶ月を過ぎた頃から、本棚から絵本を出したり、自分で選ぶようになり、お気に入りの絵本は自分でみつけるようになった。 

 

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理由3 夜寝る前に絵本を読むのがルーチン

 絵本が大好きな息子は、朝起きたとき、家に帰ってきたとき、まずは絵本を読むことが多いのだけれど、絶対に読むタイミングは「夜寝る前」。だから、毎日1冊も絵本を読まないという日はほとんどない。

お風呂上がり、パジャマに着替えると「今日寝る前に読む5冊」を自分で選ぶ。2歳半になった最近は本棚から自分で選び、「いーち、にー、さーん、よーん。あと1さつだね」と、自分で5冊選んでくれる。

 

tabisuruyonimanabu.hatenablog.com

 

 本が好きになるのは、「本を選ぶ楽しさ」と「本を読む楽しさ」を知ることが大切なのかなと思います。

 

息子がもう少し大きくなったとき、おすすめの本を交換し合って読めるようになるのがちょっと楽しみ。

モーニングページよりも実は楽しく効果があるかも!?「アーティストデート」をやってみる

WEB上でもやっている人をたまに見かける「モーニングページ」。

これは「ずっとやりたかったことを、やりなさい」という本ですすめられている基本ツールの1つで、毎朝心に浮かんできたことをひたすらノートに書くというもの。

 

ずっとやりたかったことを、やりなさい。

ずっとやりたかったことを、やりなさい。

 

 

でも、本の中でおすすめされている基本ツールは2つ。モーニングページともう1つ「アーティストデート」という基本ツールがおすすめされているのだけれど、実はこちらもすごく興味深いので、本を読んだことがないまま「モーニングページ」だけをやっている人には、ぜひモーニングページとセットで「アーティストデート」をやってみることをおすすめしたい。

 

アーティストデートとは?

アーティスト・デートとは、あなた自身の創造的な心を育むために特別に確保される、週2時間ほどの時間のかたまりである。基本になるのはそのものずばり、デートだ。

という説明だけではわかりにくいのだけど、簡単にいうと「ただ自分のためだけに、自分が好きなこと、楽しみのための時間をつくる」ということ。 

 

ただでさえ「時間がない」生活の中で、そんな非効率的で非生産的なことに時間をつくるというのは、最初ななかなか抵抗がある。だけど、会社でも家でも効率を追い求めている現代だからこそ、そんな非効率的な時間が、ちょっと心にゆとりをつくるのかもしれない。そして、トイレやシャワーと同じように、アイデアというのはそんなちょっとしたゆとりの時間に生まれてくる。

 

アーティストデートとモーニングページの関係とは?

モーニングページとアーティストデートはセットでやるからこそ意味がある。

(モーニングページとアーティストデートの)この2つの組み合わせを、無線の受信機と送信機の組み合わせとして考えてみよう。つまり、出て入ってくるという双方向のプロセスである。あなたはモーニング・ページを書くことで、送信する(自分自身のこと、自分の夢、不満、希望などについて)一方、アーティスト・デートをすることによって、あなたは洞察やインスピレーション、導きなどを受信する。 

 つまり、モーニングページとアーティストデートのをセットでやることで、インスピレーションは生まれやすくなる。

これは私自身が、アーティストデートをやってみて時間するところでもある。

 

アーティストデートのやり方

①毎週1回(2時間程度)アーティストデートの時間を確保する

 ・先に1ヶ月分くらいのカレンダーをおさえよう

 

②アーティストデートのプランを立てる

 ・自分がして楽しいことは?ただ楽しみたいことは?そんな風に、アーティストデートのプランを立ててみる

 ・プランを立てずに、その時の気持ちにしたがってデートするのももちろんOK

③アーティストデートをする

 ・何をするかはきっと人によって違う

 ・自分が好きなことを考えるということもきっと大切なポイント。

 

 予定を入れても実行できない時には本の中に出てくるこの言葉を読み返したい。

  (アーティストデートから)逃れようとするあなたの心の動きを観察してほしい。この聖なる時間がいかに簡単に奪われやすいか、いかに第三者の侵入によって邪魔されやすいかを見つめてほしい。そのうえで、侵入者から身を守る術を学んでもらいたい。

 アーティストデートは、「自分との約束を守る」というトレーニングでもある。

 

アーティストデートを前にやっておくとおすすめなこと

とはいっても、アーティストデートで何をしたらいいのか、最初はなかなかイメージがつかないので、本の第2週の課題の1つに「あなたがして楽しいことを20、リストアップする」というものを最初にやっておくのもオススメである。

モーニングページのノートに、1から20の数字を書いて、して楽しいことを20書いてみる。

 

私の場合は、本屋をぶらぶらしたり、文房具屋に行って使う予定がなくてもいいなと思ったノートやペンを買ったり、お気に入りのカフェに行くこと。小説を読んだり、温泉に行ったり、ウインドウショッピングをしたり、習字をしてみたり。100円ショップで、500円と決めて便利なものではなくて、使いみちがなくても好きなものを買ってみたりするのも楽しい。

 

最初は自分がなにをしたら楽しいのか、さっぱりわからなかったけれど、やり始めると自分の好きなことや、お気に入りのアーティストデートのプランが見えてくる。

私の場合、気が向いた時に新しい料理にチャレンジしてみたり、年賀状や名刺などなにかをデザインするのもけっこう好きなことだと気がついた。

 

アーティストデートに感じる効果

 モーニングページは、この本を買った大学生の頃から何度か継続をしたりやめたりしながらやっているのだけれど、アーティストデートをちゃんとやったのは昨年の秋から。だけど、やってみて自分がどんどんパワフルになっていくのを感じた。

 

仕事の必要な本ではなく読みたい本を本屋で買ってみたり、自分が好きなことややりたかったことがどんどん見つかった(正確には思い出したり、自覚するようになった)、今まで苦手だと思っていたことにもポジティブにやってみたい気持ちになってやってみたら意外とキライじゃないことがわかった。子育てと仕事の毎日の中で、ワクワクしている時間の割合がちょっとだけ増えてきた。そして仕事の中でもちょっとした企画のアイデアを見つけられることがたまにあるようになってきた。

 

子どもが生まれると、自分がひとりで完全に自由な時間というのはとても少ない。というかほとんどないと思う。

だけど、私は月に何回か有給をつかって「ひとり時間」をつくっている。そしてその日を「アーティストデート」の日と決めている。その日に何をしようか考えているときもとても楽しい気分で、その日が終わって子どもを保育園に迎えに行く時と、いつもは勘弁してよって思う子どもの「抱っこしてー」にも、「いいよ~いっぱい抱っこしてあげる!」と気分よく抱っこしてあげることができる。

特に親になった私にとって、ただ「私」のためだけの時間というのが、私が私であるために、笑顔で夫や息子と暮らすためにも必要な時間なのだと思っている。

 

 

ずっとやりたかったことを、やりなさい。

ずっとやりたかったことを、やりなさい。

 

 

ずっとやりたかったことを、やりなさい。(2)

ずっとやりたかったことを、やりなさい。(2)

 

 

子供はみんなアーティスト!  The Artist's Way for Parents  -Raising Creative Children

子供はみんなアーティスト! The Artist's Way for Parents -Raising Creative Children

  • 作者: ジュリアキャメロン,エマライブリー,沼田壮平,沼田壮平(監訳),荒尾日南子,渡邉典代
  • 出版社/メーカー: A-Works
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ワーキングマザーにこそオススメ。モーニングページを続けることで生まれる効果とは?

もういつ買ったのかも思い出せないこの本。たぶん大学生のとき、友人がおすすめしていて買ったような気がする「ずっとやりたかったことを、やりなさい」

ずっとやりたかったことを、やりなさい。

ずっとやりたかったことを、やりなさい。

 

 

この本の基本のワークである「モーニングページ」は、これまでにも何度か取り組んでいるのだけれど、子どもが生まれてからこれはほんとにすごいなと思っているので紹介したい。

 

モーニングページとは?

モーニング・ページとはなんだろう?

ひと言で言うなら、三ページほどの手書きの文章であり、意識の流れをありのままに綴ったものだ。

(中略)

もっとくだけた言い方をするなら、それは「脳の排水」と呼んでもいいかもしれない。脳の中を掃除することが目的だからである。

 と書いてあるとおり、モーニングページとは、ノートに向かって3ページ、ただ手を動かし、心に浮かんでくるものをそのまま書き留めるというもの。

 

やってみるとわかると思うのだけれど、私たちは一瞬の間にも本当にたくさんのことを感じたり、考えたりしている。1つのことに悩んでずっとそれに心やエネルギーを奪われてしまっているということが起きている時もある。

でもそれをただノートに書いて行く、ふっと頭に浮かんできたそれをパッとつかませてスピードにのってノートに記録していくだけ。

 

あなたがモーニング・ページに書く怒りや、めそめそした泣き言は、あなたとあなたの創造性の間に立ちはだかっているものを表している。

とあるとおおり、なんとなく感じていることに気付くことも多く、やり始めるとすっきりするのはこの部分が大きいのではないかと思う。 

 

モーニングページのやり方

①まずはモーニングページ用のノートを用意する

 ・どんなノートでもよいけれど、自分が大好きでワクワクするようなノートを選んでみてもいいかもしれない。

 ・ノートの大きさも本でも特に決まっていない。私は最初はB6サイズのノートを使っていて、今はB4サイズのノートを使っている。

 

② 朝起きたらまずノートを開く

 ・個人的なオススメは、夜のうちにテーブルにノートとペンを出しておくこと。

 ・もう1つのオススメは、朝起きてスマホを見る前に、モーニングページを始めること。やってみてみるとわかると思うのだけれど、スマホを見てからと見る前ではモーニングページを書く時の間隔がだいぶ違う。

③ノート3ページ分、頭に浮かんできたことをひたすら書く

 ・3ページの余白を埋めさえすれば書くことはなんでもOK

 ・ノート3ページというのは最初はなかなか大変。(ノートのサイズにもよるかもしれない)そのため、私は20分という時間を決めて20分の中でできるだけ書くという自分のルールをつくっている

 

④書くことがなくなってきたら 「何も思いつかない」と書く

 ・「何も思いつかない」と書いているうちになにか思いつく

 ・手を止めず、スピードにのってしまうのがポイント

⑤他の人の目には触れさせない。自分でも最初の8週は読み返さない

 ・大事なことは、人の目も自分の目も気にしないこと

 ・何を書いたかではなく、「書く」ことがが大事

 

モーニングページを続けるための工夫

 私は何度かモーニングページをやっているけれど(つまりは、何度か習慣として途切れてしまった経験がある)、続けるためにまず大切なことは最初に一定期間きちんと続けることだと思う。個人的な感覚だけれど、少なくとも1ヶ月続けてみるとだいぶ自分自身の変化を感じられるし、モーニングページをやらないと気持ち悪い感じになってくる。それも踏まえて、続けるためにできそうなアイデアをいくつか書いてみたい。

 

・早寝早起き(いつもよりも20分早く起きよう)

・夜寝る前にテーブルにモーニングページのノートをテーブルに開いて置いておく

・温かいお茶を飲みながら(もちろんコーヒーでもいい)やる(つまりは楽しみをつくる)

・誰かと一緒にモーニングページをやる(我が家の場合は、夫婦で取り組んでいる)

・朝に時間がなかったらお昼や夜に書く でもやらないよりはいい

・朝時間がなかったら一行でもいいから書いておく(今日は寝坊してしまって、モーニングページを書く時間がない、みたいに)

・モーニングページ用にお気に入りのノートとペンを用意する

 

モーニングページをやって感じる効果

 私の場合、毎朝モーニングページをやっているときというのは、心がすっきりして、エネルギッシュになる。「これは!」というアイデアを思いついたり、ずっとやらなきゃと思って終わらなかった家事が片付いたり、自分でもびっくりするくらいにフットワーク軽くやりたいことをやっていたりする。

 

モーニング・ページは、自分が何を考え、何を必要としているかを知らせてくれる。私たちはそれによって問題のありかを突き止め、自分がどんなことに関心をもっているかを知る。 

 

やってみて感じるのは、私たちは普段いかにいろいろなことに「ひっかかりを感じているのか」そして「それに時間やエネルギーを奪われているのか」ということ。

毎日心に浮かんできたことを書き出すことで、そんな小さなひっかかりが吐き出されていくことで心がすっきりしていく。

 

モーニングページはワーキングマザーにこそおすすめ

 子育てしながらフルタイムで働いている私は、常になにかに追われていて、頭の中は明日進めなきゃいけない仕事や、買い足さなきゃいけない洗剤や、息子のトイトレだったり、今週末の予定だったりでいっぱいだ。 そしていろいろと考えて、というか実質は考えなきゃと思っているうちに、あっという間に毎日は過ぎていってしまう。

 だから毎朝5分でも10分でも、ノートに向かい、自分の心と向き合う。そんなささやかな習慣が私自身の指針を整えたり、気持ちを落ち着けたりすることにつながっている。

 

 ワーキングマザーは忙しい。だからこそ、毎日の中で自分のための時間をつくりたい。

 


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私のモーニングページは、ツバメノートと万年筆。

 

ずっとやりたかったことを、やりなさい。

ずっとやりたかったことを、やりなさい。

 

 

 

ずっとやりたかったことを、やりなさい。(2)

ずっとやりたかったことを、やりなさい。(2)

 

 

「ずっとやりたかったことを、やりなさい」の中で、基本ツールとして取り組むのが、毎朝のモーニングページと、毎週のアーティストデート。実はこちらもすごくおもしろいので、またまとめたいところ。 

 

子供はみんなアーティスト!  The Artist's Way for Parents  -Raising Creative Children

子供はみんなアーティスト! The Artist's Way for Parents -Raising Creative Children

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子どもが生まれて、ひとり時間は旅行のような存在になった

お題「ひとりの時間の過ごし方」

 

計画的週4勤務をするようになって、有給の日に何をしようかと考えるのは、なんとも幸せな時間。

 

夫婦で過ごす日は、ランチはどこに行こうかとお店を調べ、これは話したいなというテーマをピックアップする。

 

1人で過ごす日は、したいことをノートにリストアップして、過ごすカフェを考えたり、マッサージやヨガや美容院に行く場合には予約をしたり。

 

旅行に行く前のように、いろいろ調べて、妄想して、準備をしているときが一番楽しいような気がする。

 

子どもが生まれる前は、週末の二日間は好きなように使うことができた。

それこそ、カフェに行くことなんて、朝起きてトイレに行くことくらい日常だったのだ。だけど、今はそうではない。

 

仕事を調整し、休みをとり、ワクワクしながらリサーチし、当日の朝はいつもよりちょっと早く目が覚める。

 

子どもを保育園に送ったら、フリータイム。時間を決めず、誰にも邪魔されず、本屋をぶらぶらしたり、カフェでぼーっとしたり、新しい出会いや発見に溢れた自由な時間。

お迎えの時間になると、終わってしまう寂しさと楽しかった余韻を噛み締めながら、また明日からがんばろうって思う。

 

子どもが生まれて、ひとり時間は旅行のような存在になった。

 

今日はそんなひとり時間の日。

特になにかあったわけじゃないけど、自分へのご褒美に前から行きたかったカキモリでオリジナルノートをつくってみた。

 http://www.kakimori.com/works/pg1.html

オリジナルノートは20分くらいで受けとることができる。でも、せっかくだから刻印をいれることにしたので受け取りは2週間後。はぁ、今から受け取りが楽しみだ。


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仕事と子育ての隙間。ささやかな楽しみの場所を失った悲しみについて

大好きなカフェがあった。

席数はそんなに多くない。営業は週に4日。いつも同じ二人の店員さん。

1つ1つこだわり抜いて選ばれたであろう家具に、静かに流れる北欧の音楽。

お店の横で育てたグリーンがささやかに飾られた店内。

丁寧にいれられたお茶や手作りのスイーツ。

トイレには洗濯されてふかふかのハンドタオルが並べられ、店内で思い思いにゆったりと過ごすお客さんたち。

そこにいるだけで、丁寧さや豊かさを感じられる。

そんな場所だった。

 

社会人になった時から休日はそのカフェで本を読んだり、仕事の振り返りやプランニングをしたりするのが、楽しみだった。そこにいるだけで忙しい毎日からちょっと離れて一息つける、私にとって1週間の中でとても大切で大好きな時間。

 

夫と過ごす休日は、たいがいこのカフェでおしゃべりしたり各々本を読んだり、私たちのデート先でもあった。

 

妊娠がわかって引っ越しをする時に、前の家の近く、そのカフェに通える距離の家を選んだことも決定打まではいかないけれど、ここならこれからもあのカフェ通えるねと夫婦で話した。

 

メインの道から一本入った隠れ家的な雰囲気で、来るのはカフェ巡りが好きな人たちか常連さん。

こじんまりとしているけれど、店員さんとお客さんは、そっと目を合わせて注文をするような親密さがありながら、土足でずかずか入るわけではない、絶妙な距離感があった。

 

そんな大好きなカフェに、年明け始めて行った。

 

あれ?いつもチョークで営業日カレンダーが書かれている黒板が見当たらない。

でも遠目で見ると入り口に貼り紙もなさそうで入り口まで進む。

 

もうこの時点で、なにかいつもと違うことは感じていたのだと思う。でも、信じたくない気持ちで中をそっと覗いてみると真っ暗。どこをどう探してみても、営業している気配はなく、どこを探してもお知らせ的なものもない。

 

もうお店が終わってしまったと確かめる勇気がないまま、週末1人時間ができるとたいして好きでもない近場のチェーンのカフェで、最後まで飲めないコーヒーを買って過ごしている。

 

楽しみな1人時間が、変わってしまった。

大好きだったあのカフェはどうなっているだろう。なんでもなく再開していたりするのだろうか。そうあってほしいと思いながら、私はまだ確かめに行けずにいる。

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