旅するように学ぶ

仕事のこと、夫婦のこと、子育てのこと。日々感じたことや学びをつれづれと。

『頭がいい子の家のリビングには必ず「辞書」「地図」「図鑑」がある』は、「なんでなんで期」の子どもへの対応ヒントになる!

すっかり予約していたことを忘れていた本が図書館から届いた。

 

頭がいい子の家のリビングには必ず「辞書」「地図」「図鑑」があるという本。 果たしてなぜ予約したのだったか覚えていないのだけど、たぶんどなたかがおすすめしていたのだと思う。

 

さっそく読んでみた!

 

頭がいい子の家のリビングには必ず「辞書」「地図」「図鑑」がある

頭がいい子の家のリビングには必ず「辞書」「地図」「図鑑」がある

 

 受験対策としての早期教育というよりも、「学び方」「学ぶことの楽しさ」をどうつくるかという内容で、もうすぐ3歳の息子は「イヤイヤ期」を卒業したと思ったら絶賛「なんでなんで期」に突入しているので、よいタイミングで読めたと思う。

 

 

とても簡単にまとめると

・リビングに辞書、地図、図鑑を置く

・子どもが 「なんで?」となった時に一緒に調べてみる

ということ。

 

息子の「なんでー?」に、毎回困っていて、なんとなくの知識で答えてみたり、「なんでだろう?なんでだとおもう?」と質問返ししてみたりしていたので、これからは時間がある時は一緒に調べてみよう。

 

我が家は、小さな世界地図を張ってたのだけど、電車好き息子は日本地図の方が楽しめそうだなと思ったので、本で紹介されていた日本地図を早速購入。


f:id:rai527:20170316075241j:image

お風呂用だけど、都道府県がシンプルな色分けで、地方名・都道府県・県庁所在地のみの記載で、ふりがなつき。さすが公文!という子ども向けの地図でした。おすすめ。

 

本の中で「子どもの目線の高さに合わせるのが大事」と書かれていたので、だいぶ低めの場所に貼ることに。床に座って話すのがちょうどよさそう。

 

息子の誕生日には、新しい図鑑を買いたそうと思います!

 

 

↓こちらが購入した日本地図

 

おふろでレッスン にほんちず

おふろでレッスン にほんちず

 

 

 ↓我が家の息子が大好きな図鑑。MOVEはDVDもついているので、セットで楽しめておすすめです。

 

動物 新訂版 (講談社の動く図鑑MOVE)

動物 新訂版 (講談社の動く図鑑MOVE)

 

 

 

 

頭がいい子の家のリビングには必ず「辞書」「地図」「図鑑」がある

頭がいい子の家のリビングには必ず「辞書」「地図」「図鑑」がある

 

 

フルタイムで働くワーキングマザーでも年間200冊以上読書ができる理由

小さい頃から本を読むのが大好きで、社会人になってからは年間200~400冊くらいの本を読んでいる。

 

子どもが生まれて、本読めなくなるかなと思っていたけど、意外と読めていて去年、一昨年とだいたい200冊くらい、月に換算すると17冊くらいならフルタイムで働きながらでも読めるようだとわかった。

 

読書のスタイルは様々、読書には趣味嗜好もあるし、たくさん本を読めばいいというわけではもちろんない。

 

でも読書が趣味でありストレス解消でもある私にとっての読書数というのは、その時の自分の状態を表すKPIのようなもので、本が読めていない時は忙しかったり疲れていることが多い。逆に言えば、定期的に本を読む時間をつくることは、私にとってはよいコンディションをつくることにつながっている。

 

だから改めて、フルタイムで働いて子育てしながらでも読書を続けるためにやっている習慣を自分のために可視化しておこうと思う。

 

日本人の平均読書量は、年間12冊くらいらしいから、私のように本を読まないとストレスがたまるような人は少なそうだけど、読書しないと死んじゃうようなマニアックな一部の方にはなにか参考になるかもしれない。

 

1 いつでも本を読めるよう、手元に本を用意しておく

子育てしてフルタイムで働いていると自分の自由になる時間というのはある程度限られている。昔のように、1日ソファーでダラダラ本を読んだり、続きが気になって読んでいたら夜が明けたなんてことはそうそうできないのだ。

だから、通勤電車に昼休み、ちょっと早起きした朝、そんな隙間時間を逃してはいけない。いつでも読めるように、カバンには1~2冊の本を入れておく、家にも常に読みたい本を買ったり借りたりしておく。

 

2 手元の本の種類は2パターン以上

 その時にどんな本をよみたくなるかはわからない。でも、その時の気分に合わせて読みたい本を選べるようにしておく。私の場合だと、元気な時はビジネス書や仕事に直結する実務系の本、気分転換をしたい時には文化芸術系や旅行記などのライトな本。考え事をしたくなくて読書に没頭したい時は小説。

それぞれ常に読みたい本が本棚にあるようにして、その時々で選んで読んでいる。

 

3 図書館を有効活用する

年間数百冊すべて購入すると、電子書籍でない限り、お金も場所もなかなかかかる。だから、図書館を使う。すぐに読みたい新刊でない限りは、図書館でもそんなに問題ない。図書館で借りて手元に置いておきたい本はその後で購入することにしている。

 

おすすめは、GoogleChromeの「その本、図書館にあります。」というアドオン。Amazonの検索結果ページで、その本が登録した図書館にあるかを教えてくれてだいぶ便利。

chrome.google.com

 

私の場所は、自宅近くの図書館と勤務先近くの図書館を登録して、自宅図書館の別館ばりに使い倒している。

 

4 読みたい本はリスト化する

 昔は本屋や図書館ぶらぶらして読みたい本と出会っていた。本と出会うというのは、読書の醍醐味の一つではあるのだけれど、子どもが生まれるとなかなかふらっと本屋に行ったり図書館でぶらぶらする時間がない。

だから本との出会い方はネットが増えた。SNSで話題だったり、誰かがおすすめしている本は片っ端からEvernoteの読みたい本リストにいれていく。読みたい本には自分から出会いにいく。

小説の場合、好きなストーリー小説家をリストにしている。すっごく大好きな小説家はともかく、なんとなく好きな小説家というのはパッと10人あげたりはなかなかできない。だからリストにしておくことで、新刊をチェックしたりまだ読んでいない過去の作品を読むことができる。

 

5 図書館で予約することをリピートタスクとする

 そんなわけで、私は図書館をだいぶ活用している。だから、読みたい本を探して予約するという予定が2週間おきに自動的にリマインドをされるようにしている。その日には、読みたい本リストの本や小説家リストから図書館で本を予約する。

それによって、定期的にまだ読んでいない本が常に家にある状態ができる。

 

6 読んだ本の記録をつける

 そして、読んだ本は記録するようにしている。これはたしか大学生の頃から。記録することで、何冊読んでいるかわかるので、読むモチベーションにもなる。まぁ私の場合、記録しなくても本を読むことには変わりないのだけれど。でも、最初に書いたとおり読書量は私のコンディションチェックでもあるので、読書量の推移が可視化されることで振り返りがしやすくなる。

記録の方法は簡単で、読んだ日付、書籍名、著者名、余裕があれば感想や内容メモを一言という形。デジタル記録にしたこともあるけれど、結局アナログで手帳に読書記録のページをつくり、リストとして書くことに落ち着いている。

誰かに最近のオススメの本を教えて!と言われたときにもこのページを見ながら紹介したりという使い方ができる。

 

 

書く前からわかってはいたけれど、だいぶマニアックな内容だなーというのと、読みたい本がある環境をつくることには意外とこだわっている自分を発見した。

 

ちなみに最近の我が家の本棚はこんな感じ。


f:id:rai527:20170113191522j:image

 

tabisuruyonimanabu.hatenablog.com

 

 

tabisuruyonimanabu.hatenablog.com

 

 

戦略読書

戦略読書

 

 

 

2016年に読んだ204冊のうち読んでよかった本5冊<子育て編>

 2016年の読んだ本まとめです。

 

昨年と一昨年のまとめはこちら。

 

tabisuruyonimanabu.hatenablog.com

 

tabisuruyonimanabu.hatenablog.com

 

2016年のビジネス・キャリア編をまとめた10冊はこちら。

 

tabisuruyonimanabu.hatenablog.com

 

では、ここから、子育て編の5冊をご紹介します。

 

①子育てのパラドックス「親になること」は人生をどう変えるのか ジェニファー・シニア

子育てのパラドックスーー「親になること」は人生をどう変えるのか

子育てのパラドックスーー「親になること」は人生をどう変えるのか

  • 作者: ジェニファー・シニア,高山真由美
  • 出版社/メーカー: 英治出版
  • 発売日: 2015/12/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログを見る
 

 子育てをしていてモヤモヤすることの調査結果や理論がまとめられた1冊。

これから親になる人にぜひ読んでほしいです。

詳しくはまとめた記事も書いてみましたのでぜひ。 

tabisuruyonimanabu.hatenablog.com

 

 

②フランスはどう少子化を克服したか 高橋順子

フランスはどう少子化を克服したか (新潮新書)

フランスはどう少子化を克服したか (新潮新書)

 

子どもの教育では、最近はフィンランドやオランダなどが話題ですが、少子化という子どもと親の環境という意味では、フランスの事例はとても参考になると思います。

 

こちらもブログでまとめています。 

tabisuruyonimanabu.hatenablog.com

 

③結婚と家族のこれから 共働き社会の限界 筒井淳也

結婚と家族のこれから 共働き社会の限界 (光文社新書)

結婚と家族のこれから 共働き社会の限界 (光文社新書)

 

子育てのパラドックスは、アメリカを中心とした、子どもと親の話ですが、こちらは日本を中心にした家族の歴史。セットで読むと、子育ての今につながる文脈の見え方が少し変わるのではないかと思います。

 

④ルポ父親たちの葛藤 仕事と家庭の両立は夢なのか おおたとしまさ

 

ルポ 父親たちの葛藤   仕事と家庭の両立は夢なのか (PHPビジネス新書)

ルポ 父親たちの葛藤 仕事と家庭の両立は夢なのか (PHPビジネス新書)

 

我が家は比較的、夫の家事育児参加率が高いので、ワーキングマザーの次にくるであろう「ワーキングファザー」の問題にも私はけっこう問題意識があります。というか、女性よりも男性の方が根深い問題だと思っています。

この本の視点は、これから政府主導の働き方改革が進み、男性の育児参加が進む中でより問題が顕在化してくるのだと思います。育児に参加したいけど、けっこうしんどいパパと、パパに育児に参加してほしいママ、お互いによむと理解し合うキッカケになるのではないかと。 

 

tabisuruyonimanabu.hatenablog.com

 

 ⑤Aさんの場合 やまもとりえ

Aさんの場合。

Aさんの場合。

 

 唯一の漫画です。去年は仕事の関係もあって、漫画をたくさん読みました。子育て系の漫画も書籍・ブログ含めてたくさん読みました。(204冊に漫画をすべて含むともう少し読書数が増えます)その中でイチオシがAさんの場合です。

働くママと、独身OL。お互いの立場の違い、すれ違う様子になにかハッと気付かされるものがあると思います。

 

 

 

子育てのモヤモヤが言語化。親になる人に読んでほしい「子育てのパラドックス 親になることは人生をどう変えるのか」

昨年、夫婦で参加したNPOマドレボニータのイベントで登壇された慶応SFC・SVP東京の井上先生が紹介されていた「子育てのパラドックス」、その場でAmazonでポチッとして一気に読みました。
 

母になって2年。いろいろともやもやしていたことが、本の中で様々な研究結果や理論として説明がされていて、もう読みながらずっと力強くうなづきまくった1冊でした。

 

・実際のところ、子どもとの暮らしを始めるとなると、どんなに用意周到な人でも準備できることはほとんどない。
 あらゆる種類の育児書を買い、友人や親類を観察し、自分自身の子どもの頃を思い出したりはできる。
 だがそうした仮の体験と現実の子育てとのあいだには、何光年もの隔たりがある。
 (中略)
 親になるというのは、大人の生活においてまさに青天の霹靂なのだ。
 

という風に始まるとおり、子どもが生まれる前に読んで理解をしていれば子育てがうまくいくわけではないと思うけれど、それでも知っておくことで、ちょっとでも準備ができたり、すっごく悩んでしまう前にこの本に出てくるエピソードを思い出して、私だけじゃないんだって思えたりはすると思うので、これから親になる人にぜひ夫婦で読んでほしいなと思い、ご紹介します。 

 

子育てのパラドックスーー「親になること」は人生をどう変えるのか

子育てのパラドックスーー「親になること」は人生をどう変えるのか

  • 作者: ジェニファー・シニア,高山真由美
  • 出版社/メーカー: 英治出版
  • 発売日: 2015/12/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログを見る
 

 

1966年社会学者のアリス・ロッシはこの唐突な変化を論文に
「親への変化」と名付け、子どもをもつというのは、結婚前の恋愛や、それまでの人生において受けた職業訓練などはまったく共通点のない体験であると述べている。
赤ん坊は脆く謎めいた状態で100%依存してくるのだから、と。

「親になる」という時、私たちは、出産の流れを学んだり、赤ちゃんの服を用意したり、赤ちゃんのオムツ替えや沐浴の練習はするのに、親になる自分がどう変化するのか、そしてその変化にどう対応するのかについてはまったく考えることがないのです。

これは子育てが始まった時に、赤ちゃん中心になり、母親自身も周囲の人も産後の母親の心身のケアについて優先順位がさがってしまうということにもつながっているのではないかと思います。

体の変化のない父親は特に「親になる」という変化にそもそも気づきずらいかもしれません。

 

これから親になる人、そして今必死に子育てをしている人たちが知っておきたいことは、現在の「子育て」は昔とは違うということ。
少し長いので、書籍から引用しつつ少しまとめました。
 
■3つの大きな変化
1.選択 
・夫婦が子どもの人数やいつ子どもを生むかを調整できるという贅沢を手に入れた
・慣習からあるいは経済的に必要だから、あるいは家族や地域社会へのギリがあるからという理由(もしくはその3つ全部)から子どもをもっていた

2.仕事
・1日の仕事が帰宅したあとまでずっと続くようになった
・大部分の母親が職につき、労働市場への女性の浸透が家庭生活のルールを大きく置き換えた
・現代の父親は今までのどの世代よりも育児に熱心ではあるが、仕事との両立において妻と同じように苦労している
・その結果、家庭内に苛立ちがつのる。 
 
3.子どもの役割の変化(何よりも子育ての現実を変えた要因)
・第二次世界大戦後、家庭においても社会においても「子供時代」の意味が完全にかわった
・子どもは労働力だった(兄弟の面倒をみたり、畑で働いたり、工業が発展してくると鉱山や繊維工場、缶詰工場、露店などで働いた)
・子どもは働くのをやめ、親はそれまでの倍働くようになった 子どもは従業員からボスになった
・子どもは役立つ存在から守るべき存在に
・家族の経済は親が住む場所と食事を与え、その見返りに子が家計の一部を支えるという相互依存のシステムの上に成り立たなくなった
・今日の親は今までのどの世代の親よりも多くの資本を(感情面でも)子どもに注いでいる
 
 
この3つの理由を読んでみると、なぜ今子育てがしんどいのか、働きながら子育てするのが大変なのか、モヤモヤの正体が少し見えるような気がします。
 
だから、少し上の世代の人たちと子育ての状況は違う、価値観も常識も変わっている。
それをちゃんと頭にいれておくことで、周りからの「子どもがかわいそう」みたいな心えぐられるような言葉に振り回されにくくはなるのではないかなと思います。

 

子育てのパラドックスーー「親になること」は人生をどう変えるのか

子育てのパラドックスーー「親になること」は人生をどう変えるのか

  • 作者: ジェニファー・シニア,高山真由美
  • 出版社/メーカー: 英治出版
  • 発売日: 2015/12/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログを見る
 

 

2016年に読んだ204冊のうち読んでよかった本10冊<ビジネス・キャリア編>

 あっという間に2017年ということで、今年も去年読んだ本をまとめておきたいと思います。

 

ちなみに去年、一昨年の読んでよかった本はこちら。 

tabisuruyonimanabu.hatenablog.com

 

tabisuruyonimanabu.hatenablog.com

 

 

 今年は、読んでよかった本をピックアップしてみたら15冊になったので、ビジネス・キャリア系の10冊と子育て系の5冊を分けてご紹介です。

 

なんだか毎年言ってる気がしますが、どの本も読書記録としてブログでもまとめておきたいなと思いながら、Evernoteに抜書きをメモするだけで精一杯でした。。

 

①心に静寂をつくる練習 吉田典生

心に静寂をつくる練習

心に静寂をつくる練習

 

 マインドフルネスが流行った2016年。この本もマインドフルネスの思想がベースにあります。「スペース」の概念は、子育てと仕事でキャパオーバーしていた私にとって大きな視点変換となりました。週休3日にチャレンジしたのも、自分と家庭にスペースをつくるという考え方をしています。

 

②下り坂をそろそろ下る 平田オリザ

下り坂をそろそろと下る (講談社現代新書)

下り坂をそろそろと下る (講談社現代新書)

 

 

今年は平田オリザさんの「わかりあえないことから」も読みました。どちらも良書ですが、この本は今の時代をどう生きるか、俯瞰的な視点を得られると思います。

 

③LIFE SHIFT リンダグラットリン

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)

 

 

12月に入ってから、2017年のビジョンを考えるために読んだ一冊。既に今年の目標を考えたりしている方もいると思いますが、これからの時代の流れをなんとなくイメージしながら今年の目標を考えるのと、過去からの延長線上で今年の目標を考えるのでは進む方向も変わります。

人生の固定観念をシフトさせる一冊。ぜひ今年の目標を考えるのとセットで読んでみてください。

 

④内向型人間の時代 スーザン・ケイン

内向型人間の時代 社会を変える静かな人の力

内向型人間の時代 社会を変える静かな人の力

 

 こちらは2016年の始め頃にストレングスファインダーでも「内省」が入っていたり、内向的な部分があると自覚しているので読んでみました。

なるほどと思ったのは、人格の文化→性格の文化という変化の中で、「性格」というもの事態が最近生まれた考え方であるということ。

以下引用です。

・20世紀にアメリカ人は「人格の文化」から「性格の文化」に変容した
人格の文化では、思慮深く、規則正しく、高潔な人物が理想とされる
他人にどんな印象を与えるかよりも、自分がどうふるまうかが重要視される

・性格(personality)という言葉は18世紀まで英語にはなかったし性格がいい(good personality)という言葉は20世紀に入ってから広まった考え方
 性格の文化が広まるとアメリカ人は、他人が自分をどうみるかに注目するようになった。目立つ人やおもしろい人が人気を得るようになった

 

⑤走ることについて語る時に僕の語ること 村上春樹

走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫)

走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫)

 

 

そもそもエッセイを読むのが苦手でそれは村上春樹のエッセイも同じでした。なのですが、エッセイだけど読めると思えたのが、走ることについて語るときに僕の語ることでした。村上春樹さんのストイックな取り組む姿勢みたいなものには刺激を受けます。

 

小学生の頃には水泳チームで毎日5~6キロ泳いでいて、中学では駅伝の学校代表として走り、バスケをやる中で毎日のコンディショニングをずっと意識してきたので、この下りはとても共感するし、あぁスポーツも仕事も一緒だなと腑に落ちた瞬間でした。

我慢強く距離を積み上げていく時期なので、今のところタイムはさほど問題にはならない。
ただ黙々と時間をかけて距離を走る。
速く走りたいと感じればそれなりにスピードも出すが、たとえペースをあげてもその時間を短くし、身体が今感じている気持ちの良さをそのまま明日に持ち越すように心がける。
長編小説を書いているときと同じ要領だ。
もっと書き続けられそうなところで、思い切って筆を置く。
そうすれば翌日の作業のとりかかりが楽になる。
アーネスト・ヘミングウェイもたしか似たようなことを書いていた。
継続することーリズムを断ち切らないこと。
長期的な作業にとってはそれが重要だ。
いったんリズムが設定されてしまえば、あとはなんとでもなる。
しかし弾み車が一定の速度で確実に回り始めるまでは、継続についてどんなにきをつかっても気を使いすぎることはない。

 

読むと、走るか泳ぐかしたくなり、散文まで書いてしまいました(笑)

tabisuruyonimanabu.hatenablog.com

 

⑥自分らしいキャリアの作り方 高橋俊介

自分らしいキャリアのつくり方 (PHP新書)

自分らしいキャリアのつくり方 (PHP新書)

 

昨年の8選に選んだ本ですが、2年連続で選出。今年の後半に入り、改めてキャリアを考える機会があり、再読したのですが去年とは少し違う部分で響くこともあり、今年も読んでよかった!と思った本でした。今後も読み返すことになりそうです。

長時間労働なども話題ですが、バリバリ働くことや出世することがよいことだという言説に違和感を感じている方に読んでほしい1冊。

今の時代の価値観型キャリアや家庭を個人を中心としたキャリアの考え方を知れると思います。

 

⑦チームのことだけ、考えた 青野慶久

 

チームのことだけ、考えた。―――サイボウズはどのようにして「100人100通り」の働き方ができる会社になったか

チームのことだけ、考えた。―――サイボウズはどのようにして「100人100通り」の働き方ができる会社になったか

 

 

多様な働き方の考え方で先進的な取り組みをされているサイボウズの青野社長の本。去年は何度かお話を聞かせていただく機会もありましたが、これからの時代の人事の考え方はきっとこうなっていくだろうなと思っています。

ライフシフトでは、「単純で予測可能なシステムは運用しやすいから画一化を好む人事と柔軟性と選択肢を求める個人の欲求が画一性と予測可能性を求める企業の都合を突き崩す」ということも書かれており、人事・会社側の考え方を変えていく必要性が言われていますが、まさにサイボウズは画一的ではない人事制度をスタートされているので、これからの取組みも気になります。

 

⑧みんなに必要な新しい仕事 吉岡マコ

私自身、産後にとてもお世話になったNPOマドレボニータ代表吉岡さんの一冊。

 

tabisuruyonimanabu.hatenablog.com

 

ソーシャルセクターの事業で、どうビジョンを持ち、どうスケールアウトさせていくのかとても刺激を受けましたし、実際に参加した教室で行われていたプログラムがものすごく綿密にデザインされているその裏側を知って感動しました。 

 

個人的に刺さったのはこの部分でした。

マドレボニータの目標は「産後ケアが当たり前の世界になること。すべての人に産後ケアが届けられるようになること」
この目標を達成するために、これまでの「エッジの効いたメッセージ」をコントロールして万人に受けるようにすべきではという議論が出てきます。
「来る人を選ぶ」ことと「すべての人に」ということが矛盾しているのではないかと。
それに対して私の意見はこうです。そこに矛盾はない。「来る人を選ぶ」から拡大できないということではない。
万人受けするものではなく、どこかにひっかかりを残すようなエッジの効いたメッセージを発しているからこそ、拡大の道が開けるのだと。

⑨スノーピーク 好きなことだけ!を仕事にする経営 山井太

スノーピーク「好きなことだけ! 」を仕事にする経営

スノーピーク「好きなことだけ! 」を仕事にする経営

 

マドレボニータのスケールアウトもそうなのですが、「理想をどうビジネスにするか」ということは2016年に悩んだことでもあり、スノーピークの 「ローカル、ブランディング、コミュニティー」の戦略はワクワクしながら、とても参考になりました。

 

⑩やりたいことをやるというビジネスモデル 遠山正道

やりたいことをやるというビジネスモデル―PASS THE BATONの軌跡

やりたいことをやるというビジネスモデル―PASS THE BATONの軌跡

 

 年末に家族で行ったリゾナーレ八ヶ岳。夫と息子が二人でプールに行ったつかの間の1人時間にBOOKS&CAFEで、手に取り読んだ1冊です。スープストックトーキョーの遠山さんが、リサイクルショップ「パスザバトン」を立ち上げるストーリー。

冒頭の「ビジネスは手段。やりたいことが主語。」という一説にしびれました。

 

 

今年も200冊くらい読めるといいな~。

今年もよい本に出会えますように!

follow us in feedly